2013年7月13日土曜日

問いのゆくえ

プラトン以前のギリシア哲学の問いの立て方は「世界の根本原因はなんなのか?」ということです。もちろん僕はこの領域に精通しまくっているわけではありませんし、幾つか本を読んだ程度の知識しか持ち合わせていませんが、おおよそそういう風にいって差し支えないと思えます。この問いの立て方は、今でいう科学の思考方法の元になっていますよね。世界とは何か、世界の構成要素は何か、とわれわれの住む世界の原因を究明していくアプローチの源泉は、ギリシア哲学の思考形態にあるのでしょう。一方で、ソクラテス/プラトンはイデアとか真・善・美なるものを持ち出し、当時のソフィストと呼ばれる弁論術の先生に議論を吹っかけて論破しまくっていました(多分、ソフィストからすると業務妨害も甚だしく、ソクラテスは邪魔臭い存在だったでしょうね・・・ジジイ殺す!みたいな。)。では、ソクラテス/プラトンのコンビは一体何を問いたかったのでしょうか?おそらく「世界の根本原因を知りたいのは一体なぜなのか?人はなぜそんなことを知りたくなるのか?人はそもそも何を求めているのか?実は人生を善く生きるのに本当に必要なことはなにか?」という価値追求へと問いのあり方を変更したのだと思います。ま、竹田さんの受け売りが9割なんですけどね(苦笑)。

プラトンの教え子ではありますが、途中から師と方向性を異にした万学の祖と言われるアリストテレス。僕は最近、仕事でフレームワークなるものを考えたりする必要に迫られてたりする関係上、フレームワークって何をどう考えればいいんだっけ?とそもそも論に立ち返る機会が増えています。そんななかで、実は万学の祖、アリストテレスが考えた四原因説というのが何気にフレームワークの元祖だったりするのかなー?なんて思ったりしています。アリストテレスは自著『自然学』でモノゴトの現象は「質量因」「形相因」「作用因」「目的因」の4つの観点で考えなければいけない言っています。質量因とは、いわば素材や構成要素です。形相因は現象の設計図みたいなもんですね。そして作用因は行動や動作みたいなもん。最後の目的因はその名の通り、目的ですね。なんのための現象なのか?これの答えに相当するものです。こうしてみるとアリストテレスは、現象解明のための分析フレームワークを作った人と言えそうですね。何を目的に、どんな人たちが、どんな設計図をもとに、どんな構成要素を集め、どんな行動をとおして現象を作ったのか、という分析フレームワーク。フレームワーカー、アリストテレス・・・こういう観点で著作を読み直すのも面白いかもしれません。

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