2013年7月15日月曜日

模倣と学びの関係

7月の3連休も今日でおしまい。昨日までは外出が多かったので、今日は家で洗濯したり本読んだりと穏やかな休日を過ごそうと思いました。

そんな中で、僕の関心領域の一つでもある「学習」や「成長」について、今読んでいる本に面白いことが掲載されているので、メモがてらまとめておこうかと。

テーマは模倣と学びです。

ポイントだけ先にまとめちゃうとこんな感じ。

【あかちゃんの学習変化】
・赤ちゃんは生まれた直後から大人の真似をして育つ。
・生後2〜3週間で自分を覗き込む大人の表情を模倣する
 (新生児模倣というらしい)。
・新生児模倣段階の赤ちゃんには自他の区別がなく、目の前の他者を
 自分と同種の存在と見なしている。表情の真似をするのも、自分と
 他人が一緒だとおもっているから。
・生後9週目あたりで、赤ちゃんは他者が自分を真似ていることを識別
 できるようになり、新生児模倣は生後二ヶ月程度で自然と消滅する。
・次の段階としては、対象物の特性に基づき、自の工夫により目的行為を
 達成する学習が始まる(エミュレーション学習というらしい)。
・脳のミラーニューロンの活動を基盤に、他者の行為を自分自身の身体が
 その行為を実行しているかのように認識しだす。
・他者の行為を観察し、内在的にその行為を「なぞる」ことにより、他者の
 行為意図を理解するようになる。
・15ヶ月を過ぎると赤ちゃんには完全に自他の区別ができ、他者の行為の
 背後にはその人の意図があることを意識するようになる。さらにはその
 意図を踏まえ、独自行為ができるようになる。

このように、赤ちゃん(というか人間)は、模倣をとおして認識力を高め、自他の区別を見いだす。さらには、脳の発達とともに頭の中で他者の行為を「なぞる」術を身につけ、他者行為の意図の把握やさらには共感的な他者理解というコミュニケーション手段を身につけていく生き物のようですね。


さらに面白いのが、この真似る/なぞるという行為が幼児の生活においても出てくるということです。

幼児の研究で明らかになっている様なのですが、幼児は「まねること」を特定の仲間に対する仲間入りの儀式や忠誠の証として行い始めるんだそうです。

これは僕にも明確な記憶があります。小学校入学前に引っ越しして、近所のお兄さんたちと遊んでもらう前提で「オー、お前これできるか?」って特定の仕草や行為を見せられ、もじもじしながらも「こう?」とかいってその行為をなぞる。「オー、オメーやれんじゃん。じゃー一緒いくか?」みたいな感じで(笑)。

思い返すに、あれは自分たちの仲間になる資格があるかどうかのテストなんでしょうね。
真似や模倣が、たとえ本人には意味がわからなくても、なんらかの集団に参加する条件になってしまう。

真似る、模倣するという行為には「行為意図の理解」という意味の他に、交渉のコミュニケーション手段という意味になってくるみたいです。

赤ちゃんにおいても生後30ヶ月あたかりら観察されるらしいのですが、「まねる」–「まねられる」の関係作り自体が相互コミュニケーションの手段に変わってしまうらしい。

この関係には・・・。
①わたしは貴方に興味がある(だから真似る)
②わたしは貴方と同じ仲間である(だから真似る)
③わたしは貴方のもとにある、あなたに従う(だから真似る)

というメッセージをやり取りしていることになるんだそうな。


よく学びの世界には、まず言われた通りやってみろ!
守・破・離、なんて言葉もありますね。この守なんかもまったく同じかも知れませんね。真似ることで行為意図を理解すると同時に、同じコミュニティの仲間になれ!と。そしてそこでの暗黙的な文脈を吸い込み理解を深めろ!と。

うーん。模倣と学びの関係・・・奥深いですのー。







1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

たしかに、学ぶ気がないひとは、真似することを拒否する傾向にある。
自分のやり方に固執する人間は、成長がない。
自分は、相手のやり方を真似しててみて、改良点を見出し、最終的には相手を上回ることを目指しています。

その意味では、模倣を取り入れない、優秀君もダメダメ君も、模倣からはいって改良していく人には、最終的には勝てない。