2013年7月13日土曜日

インストラクションの6要素


今回はインストラクションにおいて考える必要のある6要素と題して考えを巡らせていきたいとおもいます。

まず、インストラクションって何?ってところから。インストラクションというのは学習を支援する目的的な活動を構成する事象の集合体である、というのが言葉の定義です。目的達成に向けて効果的で効率の良い仕組みを学習者のために用意することと言い換えてもいいですね。

ここでポイントとなるのは意図的だということです。
学習自体は一つ前のエントリーでもありましたが、支援する側が意図していなくても学習自体が発生する可能性は存在します。

ですが、インストラクションはあくまで、教える・伝える側の意図的な行為だということです。そして、これは目的達成にむけた活動の集合体です。ですから「勉強しなさい!」だけではインストラクションというよりただのメッセージでしかありません。インストラクションはひとつのシステム(仕組みやメカニズムと言ってもよい)として捉える必要があります。

では、インストラクションをシステムとして捉えた時に、考えておくべき要素ってなんだっぺ〜?というところからこの記事の本題に進んでいきましょう。
※インストラクションをデザインするための考え方とかプロセス・手順というのも色々ありますが、それはまたの機会にでも・・・。

私が思うに、それは以下の6つなのではないかと思っています。

1.コンテンツ(インストラクションの内容のこと)
2.インストラクター(インストラクションを実施する人)
3.クライアント(インストラクションを受ける人)
4.コンテキスト(インストラクションが行われる文脈)
5.チャネル(インストラクションを提供する経路や方法)
6.タイミング(インストラクションを提供する時期や回数)

まー、誰が考えてもでてくる要素ですね。場合によってもっと多くでてくるかもしれませんが、とりあえず私は6つを考えられればいいかなーと思っています。

まずは「1.コンテンツ」ですが、これはインストラクションによって伝えたい、教えたい、学習してもらいたい内容のことです。伝えたいメッセージと理解してもらっても良いかもしれません。コンテンツの種類としては「自分の想い、感情、期待」だったり、なんらかの「知識やルールや指示」だったりします。

次に「2.インストラクター」と「3.クライアント」ですが、これは説明不要かな?コンテンツの送り手と受けてがいなければコンテンツのキャッチボールたるインストラクションが成立しないので、とーぜん必要になってきますよね。

そして、「4.コンテキスト」。これは状況とか文脈という意味で解釈してもらえるといいかとおもいます。学期末の試験が近づいている、とか、来月から新しいプロジェクトへの参加が決まっているなどの状況下であれば、「試験に向けて勉強しなさい」とか「あたらしいスキルを習得しておきなさい」というコンテンツとしてのメッセージは効果を発揮するでしょうが、何の必要性もないのに「勉強しろ」とかいわれても受け手としては「なんのこっちゃ?」という話になるよね。

さらには「5.チャネル」。インストラクションを提供する経路とか方法のことですね。これは例えば、面と向かって/電話越しに/電子メールで/ブログを使って、文字によって/絵によって/音楽によってとかそういうことをイメージして頂ければ。

そして最後は「6.タイミング」ですね。これは言わずもがな・・・。「いつやるの?今でしょ!」って、そー単純な話ではありません。今、伝えたいのはやまやま。でも、クライアントの学習効果を考えれば、グッと我慢しなければならない時だってあります。タイミングはコンテキストの一部?と言う考えもあるかもしれませんが、私はインストラクションの経験上、これはわけておきたい。ある状況下におけるタイミング(時期)というのは、それはそれで検討すべき大きな項目だと思うからです。

このように、インストラクションが効果的に行われるための要素を6つに分解してみると、いろいろと自分のこれまでの行為を振り返り易くなるのではないでしょうか?

「上司として部下に出したあの指示は本当にあの出し方でよかったのだろうか?」とか「子供に勉強しなさいと怒ったけど、怒るというタイミングやコンテキストやチャネルは正しかったのかしら?」とかね。いろいろあるでしょ?

とりあえず、6つの要素にわけて自分の行為を振り返ってみれば、インストラクションの効果をたかめるためのポイントが見えてくるとおもいます。




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