2013年2月7日木曜日

【テーマ】振り返り学習、またの名を経験学習

自己の学びを深化させ拡張させるにはどーしたらいい?
自分の意識していない殻を破るにはどーしたらいい?

ベタな話で恐縮だが、これに対する一つの解が「振り返り」という行為なのかと思っている。「振り返り」といっても具体的に何すんの?っていう話になるかと思う。僕がここでイメージしている「振り返り」という言葉には幾つかの約束というかお作法を想定している。まず、「振り返り」のタイミングについて。僕はタイミングという意味では大きく2つあるのかな〜と思っている。
1.行為中の振り返り
2.行為後の振り返り
以上の2つだ。

例えば、あなたが何らかのプロジェクトに参加しているとしよう。プロジェクトやプロセス、またはタスクの切れ目切れ目で振り返るのが2のほうだね。これは比較的分かりやすいし、やっている人も多いかもしれない。逆に1について。これは、ある行為をする時に行為する自分と同時並行的に行為を省察する自分を準備するイメージだ。要は自分の行為をメタ認知するということ。これはどうだろう?やっている人は2に比べると減るのではないだろうか?

僕は1も2もどっちも大事だと思っている。まず、これがタイミングね。次に振り返りの内容について。これは単に何かの行為を思い返すに留まらず、幾つかの観点で行為を分析し整理、構造化することが必要だと思っている。
例えば、行為の目的、目標、作業プロセス、関係者、作業時の道具、作業時の自分の気分、自分への期待、自分の知識状態などなどをInとProcessとOutにわけて、その繋がりを一連のサイクルとして分析する・・・とかね。そして、これはPCでパワポ作るでもいいし、メモ帳に手書きでカキカキするでもいいし、ボイスレコーダーに話を録音するでもいいので、何らかのカタチで頭の外に出力するべきだ。人の認知って面白くて、考えは頭の外に出力した方が第三者的な視点で自分が出力したものを眺めることができる。そうすると意外と思考の抜けもれや気の利いてなさなど、発見が多かったりする。

まぁ、こういう行為をもって僕は「振り返り」と読んでいる。
書いていて改めて思うが、「振り返り」は意外とめんどっちぃ作業である。じゃぁ、めんどうなだけで「振り返り」には効能がないのだろうか?僕は大有りだと思っている。これは自分で長年やってきた実感であり感想でもある。「振り返り」は効果的なのだ。

何が?

まず、振り返ることによって「体験」が「経験(値)」に変化する。僕は「体験」と「経験」を意識化できているかいないかによって使い分けたい、というか使い分けている。何かの行為を味わっただけでは「体験」のままなのだ。あの「体験」は、○○で××だったなぁ、あれはこういうことだよな〜、と意識化(場合によっては言語化)出来るレベルになって初めて「経験(値)」になると思っている。だから、僕にとって「経験」とは、(己の意識を)経(た体)験という意味になる。そして、人はこの意識化という作業において直感的に体験の本質を捉まえているんだと思う。
因に僕は、多くの人は体験をしつつ無意識に意識化して経験にしていることの方が多いとも思っている。

さて、改めて「振り返り」である。
先にも書いたが、「振り返り」のためには、人は経験をなんらかの観点で分析し、整理、構造化し、頭の外にそれを出力すべきだ。そうすると「振り返り」の活動の中で自ずと経験がある体験に対する「持論」へと昇華すると思っている。いわゆる、「私の○○論」みたいなもんだ。私の筋トレ論、私のダイエット論、私のプロジェクトマネジメント論とか私の親孝行論とか色々あるだろう。いずれにせよ、「振り返り」を得ることで何らかの論ができるのではないか?すくなくとも僕はゆるいレベルで持論が形成されている。

そして、この持論をもとに次なる行為に臨んでみると、持論が一つの作業実践/作業仮説のような役割を果たし、以前よりも効率よくやれたりするようになる。また、持論をもって行為に臨むと一つのモノサシをもつのと同じことになるので、ベテランのベテランたる所以とか凄みというのが見えてくるもんなのである。見えてきたら、新しく見えてきた要素を次の「振り返り」において自分の持論(モノサシ)に組み込んでしまえば良い。

こういうモノサシが出来上がると、本を読んだり学者の理論を読んだりした時に持論の有効性や抜け漏れ確認なんかもしやすくなり学習効率がスパイラルアップに方向に進んでいく。


ということで、「振り返り」って大事だよなーって話でした。
ちなみに、ここでこうして書いているブログなんかも僕にとっては僕を振り返る良い機会だったりします。こうして書いている最中も自分の気づかなかったことを発見して面白かったりしていますし(笑)。

目下、研究テーマとしては、何をどう、いつ振り返るのが効果的なのか。誰が振り返らせてあげるのが効果的なのかを考えることだね。

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