2012年10月12日金曜日

幼年期の終わり/アーサー・C・クラーク

〜 いまこそ、読むべき名作SF 〜


だそうです。そう、帯に書いてあった(笑)。
僕はあまりSFというジャンルの本を読みません。
より正確には小説は大学を卒業してからほとんど読まなくなりました。

そんな僕がSFを読もう!と思って幾つかの作品をまとめ買いした時期があります。
それはレイ・ブラッドベリの『華氏451度』を読んだときです。
いまから4年前の2008年ですね。(その時の感想はこちら


初めてハヤカワSF文庫の作品として『華氏451度』を買って読んだ時に、
何気にSFって科学をベースにした思想、ないしは哲学をフィクショナルに説いた
素晴らしい作品があるんだな〜という新鮮な感動がありました。

だったら、もっとSFよんでみよーということで、5、6冊Amazonで購入したのが
本書『幼年期の終わり』でした。しかし、僕の小説読破意欲はその後に仕事が
忙しくなったことも重なり、急速に衰えることに・・・。

そんなこんなで買ったはいいけど、
ずーっと本棚の奥の奥に眠ることになったのでした(苦笑)。

そんな作品ではありますが、何気に最近読書する時間が
取れるようになったこともあり、またジャンル問わずに色々と読もうという気が
起きてきました。そんななかでふと目に留まったのがこの作品・・・
『2001年宇宙の旅』で有名なアーサー・C・クラークの、
最高傑作との声もある『幼年期の終わり』です。


読んでみた感想・・・超傑作!!の一言。ほんと傑作です。
なに?この展開。なに?この構想力。なに?この寂寥感・・・。

本作の概要を簡単にまとめると以下のとおり。
話は3部構成で出来ています。


第一部
人類が宇宙に進出した、まさにその日に
巨大な宇宙船団が地球の空を覆う。
人類よりはるかに高度な技術と知能を有するエイリアン。
その代表はカレルレンという名だが、決して姿を人前には現さない。
地球側はカレルレンのカウンターパートとして国連事務総長の
ストルムグレンが選ばれ、彼のみがカレルレンとの会話を許される。
エイリアンが地球に来た目的は一切明かされぬまま人類は柔らかな
管理下におかれ平和裡に過ごしていくことになる。
いつか自然に人類はエイリアンのことを
上帝(オーバーロード)と呼ぶようになる。



第二部
50年後、人類が我々を受け容れる準備が整った、ということで
エイリアンが漸く人前に現れる。エイリアンを想像していた人類が
目にしたその姿はまさに○○そのものだった・・・。
最初はショックだった人類も、次第にその姿に慣れ、また平和な生活が続く。
しかし、オーバーロードの真の目的が何なのかに疑問を持った若者が
遂にある方法でオーバーロードの宇宙船に潜り込み、彼らの惑星へ飛び立つ。



第三部
平和すぎて何もやることがなくなった地球では一部の人間が
人間らしい生活をすべく科学者達が周到に準備をし、
ニュー・アテネという人工都市を孤島に作り出す。
そこで生活をしていたある家庭の子供達にちょっとした異変が起きる。
異変が異変を誘発し、遂にオーバーロードが地球に来た真の目的が明かされる。
二部でオーバーロードの星に行ってた男が地球に帰ってくるが、
そこには男が見たこともない人類の状態があった。
そして、オーバーロードは男に幼年期が終わることを告げ、
地球を去っていく・・・。


まぁ、こんな感じです。

僕は正直、第二部を読み終えたタイミングで、
オーバーロードに人類が侵略されて、それに気付いた人類が抗戦し、
勝利を収めて宇宙史における人類の幼年期が終わったってことになるのかな?
と想像していましたが、僕のちっぽけな想像力はことごとく裏切られました。
そしてアーサー・C・クラークの想像力は強くしなやかでした。

特に最後のシーンはもの凄く切なく寂寥感に溢れています・・・。


本書は第二部あたり方、人類に対する哲学的考察の視線が出てきて
かなり考えさせられる物語展開になります。そして最後は叙情詩のような
切ない描写が・・・。勿論これはSFのお話です。
しかし、ほんと我々は今後どういう方向で進化していくのでしょうか?
考えさせられる、ほんと素晴らしい超傑作でした!


読まないと、絶対損するね、こりゃw。



 

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