2012年6月10日日曜日

2度目のアイーダ!!




本日、人生2度目となるアイーダ観劇に行ってまいりました。
初めて観たのがGWの5月6日ですから、約1ヶ月ぶりの鑑賞ですね。

そして、初回はC席での観劇でしたが、今回はS席の2列目ど真ん中!!

んでもって感想はというと「ヤバすぎ」の一言!!
今日観たエビータはやばかった、ほんとヤバかった・・・。

ラスト20分は滂沱の涙がこぼれたよ。


アイーダ、初見では分からなかったけど、今日S席でじっくり観て
色々と発見と感動がありました。


アイーダ、ラダメス、アムネリスの3者3様の愛の形だけではなく、
3者3様の成長の形がこの舞台には描かれているんだなーって。

まずは、3人の簡単なプロフィール分析から。

手始めにラダメス。

ゾーザーという権力欲の強い父親に、生まれた時からレールを敷かれ、
婚約相手まで決められて疑問や不満を心のどこかに感じながらも、
敷かれたレールから脱線することができない男。
僕はラダメスが何ゆえすぐに戦場へ行きたがるかをこう分析する。

①戦場に行かないとアムネリスとすぐに結婚させられそうで嫌だった。
→敷かれたレールの終着駅だということが自分にも分かってたんだろう。

②死と隣り合わせの戦場でしか、自分の生を実感できなかった。
→敷かれたレールを歩くだけの人形のような自分を忘れさせてくれるのが
死と常に隣り合わせとなる戦争だったんだろう。
「自分の人生」というものを感じられないラダメスが唯一
生きているということを強く実感できるのが、
一歩間違えば死ぬという、緊張感溢れる戦場であることは想像に難くない。

③親父と同じで征服欲が強かった。
→親父に反発しつつも、世界は俺のためにある!というオーラでてるからね。

まー、こんな人物ですわ。


次はアムネリス。

ラダメスの小さい頃からの幼なじみで、ファラオの娘。
王の娘として浴びせられる他者からの視線を重荷に感じている絶世の美女。
王女としての気品を保とうとすべくオシャレで身を包み、うちなる苦悩を
他者に悟られまいとする、何気に健気な乙女でもある。
望みは愛するラダメスに愛されることか・・・。
観ていてほんとにいじらしくなる乙女だね。


最後はアイーダ。
ヌビア国の王女で、侍女たちと川辺をお散歩中にエジプト軍にとっつかまり
一夜にして王女から奴隷へと転落した悲劇の王女。
ただし、王女自身はどんな立場に置かれようとも天性の気品と自由を愛する心、
王女としての気高さは失わない。芯の通った生まれながらの女王のような存在。
ちなみに最初は自分の気の向くままに好きなことをやっている
オテンバ娘のようなところもある。


こんな3人ですが、ラダメスがアイーダに出会ってしまったがために、
運命の歯車が大きく回り出すというのがこの物語の骨格だ。

そして、3人の愛の形は以下の通り。

①アムネリス→ラダメス
これは一方通行の愛。ラダメスと結婚して、政治などとくに気にせず。、
愛に包まれた生活を送りたいと願う。でもラダメスにその気がないから
いつも不安でしょうがないわけね。ラダメスの気を引くためにも、
常日頃から自分磨きを欠かさないところは表彰もの!!

②ラダメス→アイーダ
奴隷の身でありながら自由で気品があって気高い姿勢に、
敷かれたレールを歩くだけの自分がだんだん間違ってんじゃねーか?と
揺さぶられる。そして自然と気高く自由なアイーダを愛してっちゃう。

③アイーダ→ラダメス
祖国を虐めるにっくき敵国の将軍ということで最初は嫌うわけだが、
ラダメスの自分に対する想いと、自国にすらいない謙虚で素直な姿勢&
イケメンぶりに徐々に徐々に両想いになっていく。

このとおり②、③でわかるようにアイーダとラダメスは最初は色々あるが、
両想いになっていくわけである。ここで一番報われないのが①のアムネリス。

であるがゆえに、この物語の出来はアムネリスが自分の愛を
どのように昇華していくかが一つの見せ場となる。
この愛の昇華っぷりを発揮する過程が、アムネリスの王女から女王への
成長の物語というわけだ。

ちなみに、ラダメスの成長はパパの敷いたレールを脱線し、
自分の心に忠実に生きる決断をし実行をするところがポイントだ。

アイーダは、自分の人生を楽しんでいただけだったが、
奴隷となっているヌビアの民の想いを背負い、王女から女王へと
苦悩しながら脱皮していく様がポイントであろう。
アイーダの切なさの極みは、王女として民の期待に応え父親である国王を
エジプトから脱出させた後、愛するラダメスとの
悲劇の愛を選択するところにもある。


とまぁ、色々書きましたが、こういう物語展開をもの凄いハイレベルな演技で
観客に届けていたのが今日の舞台でした。


アイーダを演じる秋さんは、ほーんとDNAレベルで王女の風格を持っている
とても美しい女性ですし、アムネリスを演じる大和さんは、イシスの転生か?
と思うほど最後は神々しく慈愛にとんだ気品のある王女になっていく。
そしてラダメスを演じる阿久津さんはセクシーでパッションに溢れてるし。
さらに、脇を固めるアンサンブルのダンサー陣。
ゾーザー軍団はウルトラカッコいいし、女性陣も凄く素敵。
特に加藤久美子さんのダンスはウットリするほど素敵なダンス。
観るものを魅力してくれる。恒川さんも素敵だったなー。


そんなこんなで、舞台が発するパワーを2列目でモロに浴び、
神々しいアムネリスの涙に心うたれまくり、ラダメスとアイーダの健気な愛に
心引き裂かれ、結果として滂沱の涙を流すことになったわけです。

あ〜、アイーダ・・・最高の舞台だよ。





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