2012年5月6日日曜日

GW観劇 その5:アイーダ



ゴールデン・観劇・ウィークも今日でお終い。
連休最終日に観た作品は『アイーダ』でした。

この作品、知り合いの女性陣みんながお勧めする作品です。
そして、インターネット上を色々検索すると
この作品を見て阿久津さんのファンになったとか、
劇団四季のファンになったという声が後を絶ちません・・・。

『CATS』のオフステージトークでも俳優さん達が
『アイーダ』を観て号泣したと仰っていたので、作品に対する期待も高まります。

それほど絶対的な人気を誇る作品『アイーダ』ですが、
涙もろい僕には珍しく、全く涙ながすことなく作品を見終えることになりました。

作品自体はそれなりに素晴らしいものだと思うのですが、
幾つかの観点で僕はそれほど魅せられはしなかったんですね。
※ここから先はストーリーのネタバレ要素もあるので、これから見る人は
読まない方がいいかもしれないことをお断りしておきます。


1つ目。それは音楽です。
この舞台の音楽は、エルトン・ジョンが担当しているそうなのですが、
僕、個人的にエルトン・ジョンの作る曲って性に合わないんですね。

どれもいい曲だとは思うんですけど、エルトン・ジョンが作る曲って
どれもこれもどこかドラマチックすぎるんですよね、僕には。

ですので、阿久津さん演じるラダメスや秋さん演じるアイーダが
一生懸命歌ってくれて、上手だなーとは思うんですが、曲自体の
さびの部分がどうしてもエルトンチックなドラマチック性があって
心の底から素晴らしい!!!と感動しきれない自分がいるんです・・・。

でも、エルトン・ジョンに苦手意識がない人は凄く感動するんだろうな、
というくらい阿久津さんも秋さんも演技&歌が素晴らしかった。

特に秋さん!
ヌビア国の女王の風格があって、存在感たっぷりで素晴らしかった!!
歌も上手だし、僕、やっぱり秋さん大好き!


阿久津さんも素敵な役者さんですね。
阿久津さんの演技を見るのは、これが初めてですが、
世の阿久津ファンがなぜに阿久津さんにべた惚れするのかが
何となく分かりました。


一言で言えばイケメンで背が高くて髪型がカッコ良くて
化粧するとかなりセクシーで声がちょっと甘くて、
愛に生きる誠実な男だからなんでしょうね。


そりゃねぇ、誰だってあんないい男に
「たとえ100回生まれ変わっても、きっと探し出すよ」
って言われてみたいわよねぇ・・・。


僕から見ても色気ある、見栄えのする役者さんだなーと思います。
個人的には、将軍なんだからもっとムキムキの北斗の拳みたいな
身体を作って欲しいと思うところではありますが(笑)。


さて、2つ目。それがエンディングです。
ラダメスとアイーダは二人揃って生き埋めの刑を受け、
死んでしまうわけですが、このシーンそのものが僕には泣けないんですね。
台詞、シチュエーションともに大半の人は一番感動するところなのでしょう。
だって、愛し合う二人が想い半ばで死んでいくわけですから、
ある意味で悲劇ですよね。

でも、正直、僕にはこのシーンが悲劇には全然見えず、
どっちかというとハッピーエンドの部類なんじゃないかと思ってしまうわけです。

確かに、死んじゃいますけど、来世での巡り会いを誓い、現世での愛を誓い、
そして死んでいくわけですから・・・。おまけに、生まれ変わった二人は
エジプトの博物館でさりげなく再び出会っていますよね。

これがね、たとえば手塚治虫の『火の鳥 ヤマト編』のように、
敵同士が愛し合ってしまったがために、最後は土の中に埋められ、
声だけが聴こえる状態で絶命してくカタチであれば
泣かずにはいられないと思いますけど、そこまで悲惨ではない。

おそらく、こういうことが頭をよぎってたので、
それほど作品に引き込まれなかったんでしょうね。


では、この作品、全然面白くなかったかというと、
そういうわけでもありません。

照明、演出、そしてアムネリスという存在が一際僕の興味をそそりました。
照明、そして作品の演出がなんといっても
ポップス感全快って感じで面白かったです。
特にアムネリスのファッションショーのようなシーンは
見ていてもの凄く面白かった。
古代エジプトと現代を繋ぐようなファッションの数々が
次から次へと出てくる様は、ほんと今様って感じがしますね。
ダンスシーンの照明や音楽もR&Bって感じでしたし・・・。

この辺は見ていて、一際愉しかったところです。

そしてアムネリス!
今回アムネリスを演じられていたのは大和貴恵さんという方でしたが、
この方が演じるアムネリスが凄まじく素晴らしい!!

身長が180センチ近くありますから、ほんと遠くから見ても
モデルさんと同じくらい綺麗なプロポーションだということが分かります。
そして役者さんとして大事な歌と演技・・・。
これは初っ端のエジプト博物館のシーンから心掴まれました。

歌、上手い!そして、顔、綺麗!!!
そのプロモーションと歌唱力と演技力とルックスと綺麗なお肌・・・。
これぞまさしくナイルの宝石!!って感じの存在。
このアムネリス、ファッションが人生って感じで最初は登場しますが、
次第にその内面が開示され、実は女王を演じることに疲れたある意味で
囚われの姫君なのであります。その疲れや渇きを癒したく、愛しのラダメスに
一方的に愛を送り続ける姿勢こそがこの作品の最大の悲劇であり見所だと、
僕は勝手に思っています。

高慢ちきな自己中女王が見せる、人間としての弱さ、ひた向きな愛・・・。
ギャップLoverな僕としては、一発でアムネリスに恋しました(爆)。

ラダメスに同情できなかったのは、アムネリスの本心を見抜けず、
自分勝手にアイーダに走った罰だ、死んで詫びるべし!!と
心のどこかで思っていたからかもしれません(笑)。

アムネリス、ほんといいですよ〜。
ラストのラダメスとアイーダに死を宣告するシーンなんかも、
大和さん振り向き様に涙を飛ばされていたからね!!
僕はあのシーンで完全にアムネリスの虜になりました。

アムネリスは悟ったんだ。
ファラオは病に冒され時期に死ぬ。
そして、愛するラダメスは女王としての自分の判断故に死んでしまう。
結局、愛するものは自分の周りからは全て去ってしまい、
解き放たれたかった女王としての宿命だけが自分にのしかかるということを・・・。

いち女性として人生を謳歌したかったであろうアムネリス・・・。
しかし、王の娘として生まれたからには、この呪われし運命には従わねばならぬ。
愛するものに死をいい渡さねばならぬ運命を引き受ける変わりに、
愛するものには愛するものと一緒に死なせてあげよう・・・。
これがラダメスにかけられるアムネリスなりの精一杯の愛・・・。
できればアイーダではなく、私を愛して欲しかった・・・。

大和さんが流した涙に、僕はこのようなメッセージを受けとりました。
いやぁ〜、素晴らしかった。実に素晴らしい!

アムネリスこそは、僕の中の不条理な英雄だよ。

そういう意味でアイーダは、僕にとって愛に生きたヌビア国王女の物語というより、
愛するものを奪われた不条理なる世界に、
一人生きることを決意したエジプト国王女の物語ですね。

はい、アムネリス最高っす!


0 件のコメント: