2012年2月25日土曜日

第3回「オペラ座の怪人」観劇・感激報告



本日、「オペラ座の怪人」を観劇し、感激して帰ってきました。
今日は2人分のチケットが取れなかったので、
嫁さんと一緒ではなくピンでの観劇でした。

2週間前から「オペラ座の怪人」のキャストが突如変更となり、
公演中の「エビータ」でペロンを演じていた佐野さんがラウル役に・・・。

佐野さんが抜けたペロン役には僕が心底惚れている福井さんが!
ということで先週は職場の先輩と「エビータ」を観に行ったのですが、
嫁さんは一人で佐野さん演じるラウル目当てで「オペラ座の怪人」を観に。

嫁さん、「佐野さん演じるラウルは凄くいい!!」とベタボメでしたので、
であれば僕も観たいということで、1席だけ空いていた
本日のチケットを取ってくれたのでした。
※そのかわり嫁さんは明日、一人で「キャッツ」を満喫しますw。


さて、今日観たオペラ座の怪人・・・感想は「圧倒された!!」の一言です。
今日のキャストはほんと凄かった、そして、ほんと圧倒されました。

ラウルが佐野さんで、クリスティーヌは高木さん、そしてファントムは高井さん。
この3役、このキャスト個人的には鉄板メニューです!最高!
その他、マダム・ジリーやカルロッタ、支配人2人、どれもこれも良かったです。
一つ一つの演技と歌、心を揺さぶられましたね。

そんななかでもやはり大注目は佐野さん演じるラウル!
舞台始まって直ぐの「オルゴール・・・これだ・・・♬」と歌うシーンから、
圧倒的な存在感と安定感で即魅了されました。

これまでラウル役は中井さん、鈴木さんが演じるのを観ましたが、
佐野さん演じるラウルが個人的には圧倒的に魅力的だと感じました。
佐野さん、もう40過ぎのオジさまなので、
ラウルを演じるにはちょっと年取っちゃっていますが、
まったくもってその演技を観ればノープロブレムです。
ほんとカッコいい!!

特に1幕最後のシーン。
劇場の屋上でファントムに怯えるクリスティーヌを
優しく包み込む佐野さんラウルの歌と演技・・・
男ながらに観ていて胸キュンしました(爆)。

あれはズルイよ。だってカッコよすぎんだもん。
ウルトラカッコいい佐野さんラウルに、高木さんクリスティーヌも
安心しきったもの凄い可愛らしい表情しちゃってるから、
ファントムの悲惨さったらありゃしない。

「愛を与えた・・・。音楽を与えた・・・。
その、お返しが、これだというのか・・・♬」

ラウルとクリスティーヌの幸せな雰囲気に対して、
高井さん演じるファントムの慟哭が
もの凄く素晴らしいコントラストを生んでいました。

オペラグラスごしに、ファントムを観ながら涙ボロボロです。
1幕最後でこんなに泣けたのはこれが初めて。

今回思いましたが、オペラ座の怪人ってファントムとクリスティーヌが
頑張るだけじゃ全くもって舞台が成立しないんですね。

そういう意味で佐野さん演じるラウルは本当に完璧だと思いました。

1幕は佐野さん演じるラウルの優しさ溢れる包容力の勝利!!


そして2幕・・・。
今日の2幕は高井さん演じるファントムが燃え上がっていた!!
いやいやほんと凄い。オペラ座の怪人25周年記念を演じたラミンさんに
触発されたのでしょうかね?

もの凄いパッションに溢れたファントムを観ることができ、
終止鳥肌たちまくりです。

特に最後のシーンは素晴らしかった。
クリスティーヌにキスされてからのファントムは
歌も演技も文句の付けどころがないくらいほんと素晴らしい!

これまた、最後にラウルとクリスティーヌが切なく
「どんなときも、二人の愛は、決して変わらないと・・・♬」
と歌うものだから、ファントムの演技が光るひかる。

観ているこちらの身体を貫いていくような情熱ほとばしる歌で
「我が愛は終わりぬ。夜の調べと共に・・・♬」
と歌われた時は、本気で涙止まらなくなりました。

2幕はやっぱり高井さん演じるファントムの
パッションが勝利を収めた感じですね(笑)。


ラウルとファントムのことばかり書いちゃいましたが、
今日初めて観た高木さんのクリスティーヌ・・・。
僕個人的な感想としては一番好きかも。

高木さん、これまでは「ジーザス・クライスト・スーパースター」のマリアや
「美女と野獣の」ベルを観てきましたが、
どちらかというと歌は上手で綺麗なんだけど、
見る側に強烈な存在感を放つようなタイプではない印象を持っていました。

でも今回のクリスティーヌ役は違いました。
現実よりもエンジェル・オブ・ミュージックの世界に生きている
ちょっと上の空的な表情が抜群に魅力的でした。
ラウルに告白されるシーンは息をのむほど可愛いし、
ファントムにキスするシーンは母性溢れる優しい大人の表情をしてるし・・・。
高木さんの株、僕のなかではうなぎ上りの急上昇!!
ほんと素敵でした。

このように、素晴らしいキャスト達によって演じられた世界を観て、
今日は一つ新しい発見がありました。

オペラ座の怪人、観劇3回目にしてようやくこの作品、この舞台に流れる
大きなテーマを自分なりにつかめた気がします。

僕の好きな「キャッツ」や「美女と野獣」にも明確に流れている、
ある意味、人類共通のテーマと言えそうなこと。

それは、人は愛され、認められ、必要とされないと
「人生」を生きることができないんだということです。

「人(として)生(きる)」と書いて人生。
人が人として生きる、言い換えれば自分が自分であることを引き受けて生きる。
そのためには、他者から自分を認めてもらわないといけません。
他者から自己存在を肯定してもらわないといけません。
「自分」というのは他人あってのものです。
だから、自分を生きるためには他人から承認が必要です。
そして、他人から承認をもらうイベントの究極の形が
「愛される」ということなんだと思います。


「キャッツ」における娼婦猫グリザベラ・・・。
グリザベラは仲間達に虐められ仲間はずれにされていたが、
最後は仲間達から認められ愛され天上へ昇っていきました。


「美女と野獣」のビースト・・・。
彼はベルに愛されることによって野獣としての生を終え、
王子としての生を取り戻しました。


そして「オペラ座の怪人」におけるファントム・・・。
容姿の醜さ故、母にすら愛されず見世物小屋のフリークとして
悲惨な生活を強いられたファントム。
愛されたことが無いゆえに、愛し方も知らず、ひたすら
自己チューな愛でクリスティーヌを苦しめる・・・。
でもそんな凍り付いた心をクリスティーヌがファントムに愛をみせることで
氷解させてしまう。
クリスティーヌの前では本音をさらけ出せなかったファントムが
最後は愛を貰い、クリスティーヌに対する忍ぶ愛胸にしまいつつ
あらたな人生を歩みだす・・・。


オペラ座の怪人を観て、僕には
「人は愛されないと人生というものを始めることができないんだ」
ということを教えられたようなきがしました。

人は生まれて気がつくと「自分(という意識)」になってしまいます。
なんで自分はイケメン男性としてスタイル良く生まれなかったんだろ?
天才として生まれなかったんだろ?
だれでもそういう想いを持つことがあるでしょう。
自分であることの理由というものを人は与えられていません。
「〜ためにお前がいるんだよ」という存在理由を欠落して
自分という意識が誕生します。
だから何か問題が起きると、人は自分の価値を信じられなくなって
生の実感を失ってしまう。生きることに意味があるか?
あらかじめ決められた意味なんて無いでしょう。

だから作るしか無い。

その時に一番支えになること。
それが僕は「人から愛された」という経験だと思うんですね。
そして人から愛された人間は何かしかの新しい人生を始めることができる。
その人生はあらかじめ外側から意味など与えられてなくても、
ただそれだけで生きるに値する、素晴らしい人生なんだ、と。

劇団四季のテーマは
「人生は素晴らしい、人生は生きるに値する!」だと言われています。

そういう意味で、僕は今回の観劇を通して、
オペラ座の怪人にもこのテーマと言うか人類共通の信念が
美しく描かれているんだと思った次第です。

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