2011年6月20日月曜日

祝!10回目のCATS観劇。


好きで行っていて「祝」もなにも無いんですけど、
今日の観劇で合計10回目となりました。

3月半ばから3ヶ月で計10回なので、
平均月3回はCATSシアターに足を運んでいることになります。
ここまでくると、ハマったとか好きとか以前に病気ですね(爆)。
でも直す気は全くないんですよね。
観れば元気に、そして深く考えるようになるので。
もう生活の一部ですよ、このミュージカルは。

流石に10回も観ると、もう発見は無いだろう、
と思っていたのですけど・・・。

キャストが変わると、そこには
また新しい物語が生まれるんですね・・・。

今回の舞台で電撃が走ったのはグリザベラ・・・。
今週からキャストが木村さんから織笠さんに変更となりました。

過去9回、全て木村さんのグリザベラでしたので、
一体どうなるんだろうと期待半分、不安半分での観劇でした。 

期待は、新しいグリザベラの世界が観れること。

僕はジェリクルソング時の木村さん演じるお尻フリフリの
キュートなダンスで魅せるグリザベラが大好きなので、
今度はどうなんだろー?と。
それから、織笠さんはあまり高い声が出ないよ
という前評判を聞いていたので・・・。
これが残り半分の不安でした。

結果は・・・ジェリクルソング時のダンスは
フリフリがなくてちょっと残念。
でも、劇中のグリザベラをみて、不安は吹っ飛びました。

凄い、ほんと凄い。織笠さん演じるグリザベラは凄すぎる。
何が凄いって、僕がイメージするグリザベラ像を
完璧に演じきった上に、さらにその倍くらい上を行っている。
あの物語を冷静に分析すると、
絶対こういう表情、絶対こういう声を出すはずだ、
というグリザベラ像が僕にはあるんですね。
僕なりの詩『CATS』解釈とでも言うかなんと言うか・・・。

その世界観を完璧に表現されている。
これを凄いと言わずなんと言えばいいんでしょう。

ラム・タム・タガーの後の初登場のシーンで、
背筋がゾクッとしました。歩くだけでグリザベラの人生を
表現しているんだもん!!なんか凄い予感・・・。

その予感は見事に的中。
前半最後のジェリクル舞踏会の後のソロシーン。
あれはほんとに衝撃でした。胸を鷲掴みされたような感じです。

織笠さん演じるグリザベラはほんと動かないんだ。
そして動かないことでもの凄いメッセージを発するんだ。
そして、ようやく動き出すと、その動きがまた切ないんだ、これが。

過去、10回観て、前半のグリザベラで泣いたことなんか
1回も無いんですけど、今回は震えました。
ほんと、衝撃で声を失いました。
昔は美しかったグリザベラ、それが娼婦猫として
歳をとり老いさらばえてしまう・・・。

すがりつきたい昔の栄光、すがりつかざるを得ない過去の自分。
そういうもろもろの複雑な心理状況が織笠さんのグリザベラには
余すことなく表現されていると感じました。

織笠さんの歌うメモリーは、
僕にはグリザベラの慟哭にしか聞こえませんでした・・・。
それが激しく僕を揺さぶりました。
ほんと凄い、凄まじい・・・。

嫁に聞いたら、やっぱり高い音があんまりねー、とか言っている・・・。
「馬鹿たれ!!観るべき聴くべきとこはそこじゃねーだろ!!」と
休憩中に話し合いをしたら、
そんな観点では一切観てないようでした(笑)。

まー、ミュージカルに何を求めるかは人それぞれなので、
何も言いませんが、グリザベラに単に歌の上手さを求めても
しゃーないだろーというのが僕の意見です。

そう言う意味でも、僕は織ザベラがマイベストです。
織ザベラのお陰で、過去9回観てきたCATSの舞台が
全く違う舞台に見えました。

過去の栄光にケリを付け、今の自分と向き合い、
最後は一人歩き出す勇気を持つ・・・。
それを素直に感じる子供(というか子猫シラバブ)に導かれ、
最後は天上に昇る・・・。もの凄くメタフォリカルで
キリスト教的な救済の物語に見えてしょうがなかった。

子供(の猫)の素直さを通して、
大人(の猫)も自分のあり方に改めて向き合う。

この辺も、もの凄く象徴的なんだよなー。


ほんとT.S.エリオットのメタフォリカルポエムが
A.L.ウェーバーの素晴らしい音楽に彩られ、
豪華なキャストに演じられる時、
舞台にはある意味で「奇跡」が起きてるんだろうね。

ほんとそう思いました。


それから、先週、オフステージトークで話を聞けた
キャストの人たちがもの凄く身近に感じられる舞台でした。


今日の観劇後もオフステージトークがあり、
ミストフェリーズ演じる岩崎さん、マンゴジェリー演じる斉藤さん、
ラム・タム・タガーを演じる李さん、グリザベラを演じる織笠さん、
ランペルティーザを演じる大口さん、カッサンドラを演じる井藤さんの
素敵な話を聞くことが出来ました。

特に大口さん演じるランペルティーザは神がかった可愛らしさですけど、
素の大口さんはどっちかというと男前な印象をうけました(笑)。
井藤さんも(笑)。


ほんと、CATSのお陰で毎週素敵な週末を過ごせています。
キャスト&スタッフの皆さん、ありがとうございます!!

2011年6月12日日曜日

ジェリクルな人たち(9度目のCATS)


本日、9度目のCATS観劇に行って参りました。

観れば観るほど、『CATS』という世界観の
奥の深さに感動するのですが、
本日は観劇後のオフステージイベントに参加することができ、
感激もいつも以上に!!

ほんとねー、キャッツ、素晴らしいの一言ですわ。
猫の視点で猫の世界を観る・・・。
都会のゴミ捨て場に年に一度集まり、
各々の生き方を認め合いながら、新しいいのちを与えられる
一匹のジェリクルを選ぶセレモニー・・・。

僕は思います。
真の芸術というものは
一つの固定した解釈を許さないものだと。

まさに『CATS』は観るたびに新しい発見、
新しい解釈を与えてくれる不思議な世界。

エリオットの豊穣な詩の世界と
ウェーバーの素晴らしい音楽、
そして魅力的なキャストによる
生命の躍動を伝えるパフォーマンスの数々・・・。


今日は嫁さんと嫁さんの職場の元先輩である女性と3人で
感動を味わいにいきました。
感動を共有できる人が多いのはいいことですね。
観劇後に「あれが良かった、これが良かった」と
感想を共有できるというのは何よりも贅沢なことだと感じます。

特に、今日のキャッツは出来が良かったと思います。
いつもいいんだけど、とりわけ今日は良かったです。

ガスとジェリロの切ないやり取りに涙ポロリしましたし、
最後のグリザベラの「メモリー」は
ここ最近の木村さんの出来としても
最高級に近いのではないでしょうか・・・やはり泣けました。

木村さんはほんと素敵。
いつも書いていますが、ジェリクルソングにおいての
ダンスが僕はほんと好きなんですよね。

ほんのちょっとしたお尻フリフリの仕草とか
ほんと愛おしい猫ちゃんという感じで(笑)。

今日は特に、ソロシーンを持たない
キャッツ達に目がいきました、
そして、一匹一匹がほんと
躍動感溢れるいい演技をしていますねー。

台詞は少ないものの、ジェリクル舞踏会にて
アクロバチックで優雅なダンスを披露してくれる
川野さん演じるタンブルと井藤さん演じるカッサンドラ。
二人とも端正な顔つきでらっしゃるので、いちゃいちゃシーンが
あまり甘くならず、大人の素敵な恋愛って感じでチョーGOOD!!

ジェミマ演じる小笠さん、とシラバブ演じる五所さん・・・。
二人とも子猫役なので仕草がほーんとに可愛らしい。
今日はC席ということもあり、
仕草の可愛らしさを堪能させてもらいました。

タントミール演じる原田さんは動きが優雅でしたねー。
ほんと上品な猫って感じで観てて気持ちがいいほど。

ヴィクトリア演じる廣本さんもほんとしなやかで美しかった。


そして男性陣。


コリコパット演じる横井さん、ランパス演じる高城さん、
カーバケッティ演じる光山さん。
皆さんソロシーンこそありませんが、ほんと魅力的です。


そして孫悟空猫の新庄さん。
もっともっと輝いていって欲しい俳優さんですね。


マキャヴィティ演じる桧山さんには、
今日、握手してもらいました!!




ほんと、24匹それぞれ個性的な猫達。
いつ観てもいずれかの猫に自分の
ある一面を投影してみてしまいます。


今日も素敵なステージをありがとうございます。


そしてそしてそして・・・。
今日はステージの後で、オフステージイベントに参加できました!!

ステージを終え、私服となったキャストの皆さんと
50分間のトークイベントに参加してきました。
これがねー、またまた最高なんだわ。

参加されたキャストはマンカストラップ演じる武藤さん、
オールドデュートロノミーを演じる米田さん、
最近の僕の一押しであるジェリーロラムを演じる金平さん、
そして孫悟空なギルバートの新庄さん、
仕草がチャーミングが子猫ジェミマ演じる小笠さん、
そして気品のある優雅な猫ヴィクトリアを演じる廣本(?)さん。


MCを武藤さんがつとめ、最初の30分くらいは
キャスト陣のトークショー。
そして残り15分で観客との質疑応答。
最後の5分くらいでクイズ&プレゼントコーナー。


あっという間の50分だったのですが、
観客との質疑応答コーナーで、
幸いにも質問させて頂く機会を得ました。


ちょー緊張しましたが、僕からの質問は以下の通り。


「毎日同じ役を演じるにあたって、
慣れや甘えが起きないよう、キャストの皆さんはどのような
心がけでステージにあがるのですか?」
というもの。

人は同じことを続けていると、どうしても甘えや慣れから
仕事が雑になったり崩れたりしてしまうものです。

そういう自分の一面と闘うために、各自どういう心がけで
日々を過ごし、ステージにたっているかを知りたかったんですね。

感激で正確には自分がなんて質問したか、
キャストの人たちがそれぞれ
何て回答くれたのかウル覚えなんですけど(爆)。
それぞれ回答してくださった方の中で、
とりわけ印象に残った方のコメントを以下に。


武藤さん:
僕は毎回舞台に上がるのが怖い、緊張すると。
だから一回一回に命を削って全身全霊で当たる、と。
しかし、慣れてくるとお客さんの声が聞こえなくなるので、
そこだけは細心の注意を払っている、ようなことを回答くださいました。
それも最強の武藤スマイル付きで。
やっぱこの人チョーカッケー。プロだ。

米田さん:
毎回同じ舞台を演じていると見えるかもしれないけど、
キャストの状態、お客様の状態含めて同じ舞台は一度も無い。
だから演じていて慣れる、飽きるというのも無い。
表現はもっと素敵だったと記憶していますが、
だいたいそんな感じのことをおっしゃっていました。


小笠さん:
毎回舞台に上がるたびに、お客さんのターゲットを決めて、
舞台が終るまでに絶対この人を笑顔にする、
と心に決めるんだそうです。
毎日の舞台がやり直しできない真剣勝負の場なんだ、
というプロ意識を感じさせる力強い一言でした。
そして、「次はあなたをターゲットにして笑顔にします。」と
おっしゃってくださいました。リップサービスかもしれませんが
客としてはほーんとうれしい一言です。


廣本さん:
この人の一言も強烈でした。
「私はCATSという舞台、自分が演じる役を信じている。」と。
だから、自分がどうのこうのではなく、
その役がきちんと活きた役になるように精一杯やるんだ、と。
毎日キャストやスタッフの人に支えられるので、
自分の役に真剣に臨めるんだと。



真剣に日々を活きている人たちの言葉って素敵ですね。
これからも『CATS』、観続け、応援していきたいと思います。


キャストの皆さん、頑張ってくださいねー!!

それでは、また、劇場で!!