2011年5月7日土曜日

岡本太郎展に行ってきました



岡本太郎が誕生して今年で100年目となりますが、
それを記念して東京国立近代美術館にて岡本太郎展が開催されています。


いこういこうと思ってなかなか行けなかった岡本太郎展ですが、
本日ようやく行くことが出来ました。

これは見ておいた方がいい。
岡本太郎に興味が無い人であっても、なんらかの刺激を得るはずです。

岡本太郎の作品が130点近く、7章だてで展示されていました。
各章のタイトルは以下の通りです。

1章:ピカソとの対決
2章:「きれい」な芸術との対決
3章:「わび・さび」との対決
4章:「人類の進歩と調和」との対決
5章:戦争との対決
6章:消費社会との対決
7章:岡本太郎との対決


一目で分かると思いますが、岡本太郎の人生は「対決」です。
展示場は、時代ごとに彼がなにと戦ってきたのかが
分かるようになっている非常に優れた展示構成でした。


戦う芸術家、岡本太郎・・・。
僕の中では、とびきりカッコいい芸術家・・・。

彼のパートナーだった岡本敏子さんが言っています。




闘うことに、彼は運命を賭けてしまった。
もっと、ほかの生き方もあったかもしれないのに。
闘うことが面白かったからだろうか。




岡本太郎本人はこんなことを言っています。


たった一人だけでも、「ノン」という。
時代に逆らう人間がいないといけない。


「生」を押さえつけようとする伝統や常識、
あらゆるものに対して、ひとり挑み続けた男。
それが岡本太郎。彼はなぜにあれほど情熱的に
自分の生涯を戦いのアートに捧げたのか・・・。

130点近い作品を一つ一つ鑑賞して分かるのが、
そこには何かからの解放や、
何かに対する抵抗が描かれているということ。

解放のための解放、抵抗のための抵抗ではない。
「生きる」ことへの情熱が彼をあそこまで駆り立てたのだろうか・・・。

4章のコーナーに「太陽の塔」の縮小版があり、
その側で岡本太郎のVTRが流れていました。

彼の発言やメッセージ、制作に取り組む表情をみていると
勇気づけられると同時に泣けてくる・・・なんでだろ?

僕のなかでは岡本太郎はヒーローなんだね、たぶん。
彼が沖縄で起こした問題も知っていますが、
それでもやはり彼はカッコいいよ。
カッコいいだけでなく、「明日の神話」の実物を見て、
本当この人の才能は素晴らしいと思いました。

以前ブログにも書きましたが、本で読んだ以上に
作品そのものが語るメッセージは雄弁だと思いました。


展示場の最後のセクションに、
岡本太郎の言葉が壁一面に書かれている場所があります。

彼の言葉一つ一つも、僕にとっては魅力的なんです・・・。
メモってきたので、皆さんと共有して
このエントリーを終わりにしたいと思います。


岡本太郎の言葉


たった一人だけでも、「ノン」という。
時代に逆らう人間がいないといけない。


自分に対してこそ、最も残酷でなければならないのである。


いのちを賭けて運命と対決するのだ。その時、切実にぶつかるのは己自身だ。
己が最大の見方であり、また敵なのである。


絶対に自分自身と妥協しないことを決意しなければいけない。


用心深く、おや臆病に今までの使い古されたパターンをなぞってなにになるか。


いつも危険だと思うほうに自分を賭ける。それが生き甲斐だ。


いつも自分に、そして世界に、新しい眼で見入る。
見慣れたものを見慣れたふうに、惰性的にかたづけるというのはごまかしなのだ。


人に理解されたり、よろこばれようなんて思うな。
むしろ認められないことを前提として、自分を猛烈に突き出すんだ。


好かれるヤツほどダメになる。


人生に命を賭けていないんだ。たからとかくただの傍観者になってしまう。


怖かったら怖いほど、逆にそこに飛び込むんだ。


下手のほうがいいんだ。笑い出すほど不器用だったら、
それはかえって楽しいじゃないか。


挑戦した上での不成功者と、朝鮮をさけたままの不成功者とでは
まったく天地のへだたりがある。


もっともっと悪条件のなかで闘ってみることだね。


うまいと評判の絵にろくな絵はない。


何でもいい。見物人ではなく、とにかく自分でやってみよう。動いてみよう。


何でもないことに筋を通すことの方が、
カッコいい冒険よりもはるかにむずかしい。


芸術というのは生きることそのものである。


行きづまったほうがおもしろい。だから、それを突破したやろうと挑むんだ。


歓喜は対決や緊張感のないところからは決して生まれてこない。


下手なら、むしろ下手こそいいじゃないか。


評価されるなんていっさい必要なし!


やろうとしないから、やれないんだ。


成功は失敗のもと。


芸術家は対決によって新しい創造の場を掴みとるのだ。



そして最後に、これは僕が好きな言葉。
展示場にはありませんでしたが・・・。


ぼくはきみの心のかなに実在している。
疑う必要はいっさいないさ。そうだろ。

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