2011年2月23日水曜日

玩具修理者/小林泰三

限られた理解力しか持たない我々の脳が
あまりにも複雑な世界に対面したときに
壊れてしまわないために脳自身が設定した安全装置・・・
それこそが因果律なのだ。



以前どこかに書いていたかもしれませんが、
今使っているBloggerの履歴には残ってなかったので、
改めて・・・。


昨日無性に小林泰三さんの作品が読みたくなって
手に取ったのがお気に入りの『玩具修理者』です。

角川ホラー文庫に収まっている1冊で、
私のおすすめかつお気に入りの1作です。

この本にはタイトルの『玩具修理者』という短編作品の他、
『酔歩する男』という中編の作品が収録されています。

『玩具修理者』は第二回日本ホラー小説大賞短編賞を
受賞した傑作ホラーで、『酔歩する男』は
SF(考えると怖いけど)作品です。


どちらも面白い作品なのですが、
私の個人的なおすすめは『酔歩する男』です。

この考え方にはやられた。
SFですのでもちろんフィクションですが、
「もし現実なら」と考えると戦慄せざるを得ない
アイディアが採用されている。

波動関数なんて話、私にはそれだけで入れ食いなのですが、
その説をこうもってきますか・・・と感嘆します。


このページの先頭に記述されている強調表示されたフレーズ。
これは『酔歩する男』からの引用です。

これ以上解説するとネタばれしかねませんので
このくらいで止めておきましょう。

初読は2年くらい前だったかと思いますが、
読んで感激しました。

昨日読み直してみても、その感激は変わりませんでした。
私の中ではもう既にSFクラシックです。

ちょっとスリリングなSF短編を楽しみたいと思われている皆さん。
小林泰三の処女作となるこの1冊は読んで損はしませんよ。




1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

結構残酷な描写もあったり。

小林泰三さんの新作『アリス殺し』を読みました。
アリスの世界とのリンクが徐々にわかっていくドキドキが良かったな〜。

birthday-energy.co.jp/
ってサイトは小林泰三さんの本質にまで踏み込んでましたよ。宿命を読み取ると、工夫に工夫を凝らし、豊かな遊びを文学の世界で実現する、才能は名誉や自尊心、なんだそうな。コラムをぜひ読んでね♪
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