2009年8月29日土曜日

どうする!依存大国ニッポン/森川友義

国家としての日本は、もう老衰の域に達しているのかもしれない・・・

明日は衆議院選挙です。
巷では民主党が圧倒的優勢との声が聞こえてきますが、人事(政治)は水ものですから
蓋を開けるまではどうなるかわかりません。

政権交代が起きるかどうかは、たしかに見ものではあります。
しかし、それ以前に、若い人を含むなるだけ多くの人が、自分たちの生活、ひいては日本の方向性を
どうして行きたいかを考えて、投票所に足を運ぶことが重要なのではないかと思います。

我々は国家レベルの政治に対しては、「投票」をもってしか参加する術がありません。
だったら、もう少しこの権利を大事にしたほうがいいと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか。

投票もせず、「日本の政治ってレベル低いよなー」とか「今後の日本はどうなるんだ」とかって言っている人は
自分が一番レベルが低いことを自覚したほうがいい。人前でスピーチして失言している代表たちを選んだのは
私を含むみんななのだから。


さて、そんなわけで本日は以前ご紹介した『若者は、選挙に行かないせいで、4000万円も損してる!?』の
姉妹編となる『どうする!依存大国ニッポン』についてご紹介したいと思います。


まず、この本の評価ですが、20歳以上の若者は全員が読んだほうがいいと思われる必読書です。

選挙本のほうでは、日本の政治体制の仕組みが非常に簡潔にわかりやすくまとめられていました。
こちらの本では、今後日本が必ず直面するであろう以下6つのテーマについて、
データをもとにわかりやすく、何が問題なのかを説明してくれます。


◆日本が直面する6つの重要案件

①世界における日本経済
②日本国の防衛問題
③財政赤字の問題
④食料依存
⑤エネルギー依存
⑥少子化問題

上記①~⑤に共通するテーマは「依存」です。
本書を読むと国家として本当に日本は大丈夫なんでしたっけ?と首を傾げたくなるくらい
心配になるようなことがデータとして提示されています。
正直な感想、もうアメリカの51番目の州なんじゃないの?と思っちゃいます。
独立国家としての日本の現状は、非常にお寒い状況だということがよくわかります。
なんか、読んでいて「日本って完全な思考停止状態じゃないの」と疑わずにはいられませんでした。

事実として日本は1955年以降、1年と少しを除いて、
自民党がずーーーーーっと政権を担い、国家の舵取りをしてきました。
そういう意味では、戦後、国民は自民党に依存し、自民党が舵取りをする日本という国家は
いろんな意味で海外への依存を極度なまでに高めてしまったといえるようです。

もちろん、それが全て悪いなんて話ではありません。ですが、一旦、ここいらで
自分たちの足元を見直して、今後、日本をどうして行くのが望ましいのか、
現状を踏まえ今後どういう手が打てるのかを考えながら、各政党の政策を見て
一票を投じる必要があるのではないでしょうかね。

そして、最後の⑥については、テーマが「非依存」です。
著者は少子化問題は恋愛問題だと喝破します。
要は、若者が恋愛・結婚をしなくなった、お互いを必要としなくなってしまったことが
少子化問題の根本原因ではないかとといています。


本書を読んでいて面白いのは、一見、経済の問題だけ、
もしくは政治の問題だけにおもわれる事象が
どちらも根っこではつながっているということです。

政治と経済は貸借します。必ずどこかでバランスを取ります。
かたっぽだけをどうにかすればよいという問題ではないのだということがよくわかりました。

それでも政治には、まだまだやれることがある、ということもよくわかりました。
自分の政治リテラシーが低いということも、あらためて痛感させられました。

著者の森川さんがこう書いています。


ミクロのみなさんが、マクロの視点から、日本を見つめ直す。
これが、これからのテーマの支柱です。

たかだか228ページに目を通すだけで、マクロの視点で日本が見つめ直せます。
日本が抱える問題のアウトラインを知ることができます。
「知る」ということは「変わる」ということです。

キャロルの学校学習モデルでも書きましたが、その対象を意味あることとみなし
時間をかけて勉強するかどうかの選択は、皆さん(もちろん私も)に責任があります。



民主制というのは、大義名分として権力は国民にあることになっています。
それを代表である政治家にあずけ、国家の舵取りをしてもらうことになっています。
舵取りのいかんによっては、我々は大ダメージを被ります。

いい加減なことをする代表、無責任な代表には我々の権力である投票という行為を通じて
責任を取ってもらいましょう。退場してもらいましょう。

個人が国に頼らない生き方をすることと、国が国民を幸せにしない政策にNOを突きつけることは
相反することではないはずですから。

最後に、森川先生のお言葉を拝借しておしまいにします。

海外に対してわが国の意見を毅然として言うためには、海外からの依存率を下げるとともに、
政権についてはしっかりとした国民の支持が必要です。
総理大臣が脆弱な支持基盤しかもっていなかったり、数ヶ月で辞めてしまうような状況では、
首尾一貫した政策をとるのはむずかしい。官僚に任せておくと、うまくいかなくなると
責任逃れをされてしまいますから、国会議員と国会議員が選出する総理大臣が、
責任を持ってこの国の舵取りをしていかなければなりません。
その意味で、考えなければならないことは山積みしています。



0 件のコメント: