2009年5月25日月曜日

仕事術をあさる前に・・・

前回のエントリーで少し触れましたが、今月はあるプロジェクトのメンバーを預かり
丸々1ヶ月かけて技術トレーニングと新しい開発基盤の企画・実現性検証を行っています。

かれこれ一緒に仕事を始めて3週間くらいがたちました。
これらのメンバーをよーく観察すると色々な行動パターンが見えてきて日々面白いなぁと思っています。

なかでも優秀なメンバーとそうでないメンバーの仕事への取り組み方が如実に違っていて非常に面白い。
優秀なメンバーとそうでないメンバーの大きな違いは何かというと、言葉にするとつまらないのですが
おおむね段取り力とでも呼べるような力があるかないかだと確信するようになりました。

◆優秀なメンバーの作業の仕方
・与えられた仕事を、自分の仕事として引き受け直す(責任転嫁しない)
・目的達成のために必ず計画を立てる
・作業実行に当たって必ず作業手順を洗い出し、レビューする
・作業遂行に必要なツールを準備する
・作業の途中で問題が起こると作業手順書にフィードバックを入れる
・作業において自分が知っているところと、知らないところ、
  調べて解決しそうな箇所と、聞いたほうが早そうな箇所を切り分ける
・作業が終わったら作業報告を行い、結果を資料にまとめる

◆その他、優秀なメンバーの日々の言動を見て気づいた点
・好奇心が旺盛
・わからないところは積極的に調べる、聴く
・会話においてボキャブラリーが豊富
・物事への取り組み方が前向き
・その他色々


一方で、優秀でないメンバーたちの仕事の仕方はというと・・・・

・不満を言いながら、いやいや仕事をやる(自分では決して引き受け直さない)
・無計画で行き当たりばったり
・自分がこれまでやってきたやり方を頑なに踏襲して作業に取り掛かる
・わからないところはウッチャッテおく、ほったらかす
・わからないところに囚われ過ぎ、どんどん時間が浪費していく
・困難な課題にぶつかるとあきらめる(基本的に調べたりはしない)
・課題には解答が用意されていると持っており、レビューすると答えを欲しがる
 →答えがないのを知るとガッカリしたり、ため息ついたり、たまに逆切れする
・作業が終わると、すぐ飲み会に行ってしまう
・自分は本当はやれば出来るやつなんだと自信がある(プチ被害者意識)
・本屋に行くと仕事術のコーナーが好き

私の仕事は、このチームの成果を最大化することです。
基本的に優秀なメンバーというのは私の力など頼りにしません。
本当に困ったときに数十分打ち合わせをして方向性を決めるだけで、あとは自分たちで解決してしまいます。
よって、1日の大半は前述した優秀でないメンバーとの格闘に費やされます。
これらの人とのやり取りは一筋縄ではありません。

「もっと真面目に仕事してくれ!!」なんて言ったところでどうしようもありません。
昔は上記のような思いがいつも胸に立ち込めてましたが、
最近ではあまりそういうことも思わなくなりました。

無能な人をして会社・事業に貢献たらしめることこそ我がミッション!!
と思えるようになったからです。

そんなこんなで格闘を続けてきましたが、つい先日、
メンバーの一人がブレークスルーを起こしました。
年齢は4○歳のおじ様ですが、ようやく目的達成のための
最適な作業手順を考える思考が身についたとのこと。
私との対話をとおして、「ああ、今やっている自分の作業って、ほんとはこうやってやれば良かったんだ!!」と
年甲斐もなく喜んでいました。
実をいうと、そのやり方自体は私が一番最初に教えていたやり方だったわけですが、本人がそれを
自分の方法として引き受ける、もしくは受け取り直すには
それなりの文脈と時間とタイミングが必要だったんです。

先週末の金曜。
帰り際に彼が私に言った一言が秀逸でした。

「仕事術なんて本屋に沢山ありますけど、なんてことはない。
あれは、仕事をうまくやれた人がそのやり方を手順として整理しただけなんですよね。
よくよく、自分の仕事について作業手順や方法を事前に考え、やってくなかで微調整することこそが
私の最良の仕事術になることにいまさらながら気づかされました、ははは。」

2 件のコメント:

Masami さんのコメント...

おつかれさん。


こうして、掻き出してもらうと、ひどく当たり前のように思えるんだけど、客観的に見て、自分が優秀な人の方のリストをいくつ達成できているのか、不安になるもんだね。

Hidehiro Takeda さんのコメント...

そうなの。
「優秀」といわれる人の行動パターンって大体似たり寄ったりです。ポイントは目的達成に対して、いかに自分の行動に自覚的でいられるか。自覚できるということは、行動の良し悪しが分かるということで、結果として行動に対してフィードバックできるということ。
書いてみればなんのことはない。全部当たり前のことばかり。ただ、自分の行動を自覚するには意識的に自分の行動を振り返る訓練が必要です。振り返ったとしても、第三者の視点からすると無駄や無理があったりするので、適宜、自分以外の人から直接フィードバックもらえるのが理想です。

ノウハウ本は当たり前のことを書いているだけさ。くだらないことに、「本書に書いてあることは当たり前のことですが、実行できてはじめて意味があります」などという説明が記されている。だったら、そんな本読まずに、自分の行動を振り返って適宜フィードバックを与え、すぐ実行に移したほうがいいにきまってるよね。

ノウハウネタというのはせいぜいブログレベルで十分だと思います。

きっかけとして、たまにこういうエントリーがあると、自分の行動を振り返るきっかけになっていいでしょ?