2009年1月14日水曜日

映画『禅(ZEN)』を観ました

本日、今年1本目となる映画を観てきました。
作品のタイトルは『禅(ZEN)』です。

気分的に、ヘルボーイ2と迷いましたが、
新年1本目がおバカ映画なのもどうかと思い、
こちらを選んだ次第です。

私事になりますが、2009年のテーマの一つに「松岡正剛先生への私淑」があります。

これは、私が尊敬するスーパーエディター松岡正剛先生の編集的世界観にどっぷりとつかり、
その編集メソッドを少しでも自分のものにしたい、という思いから掲げたテーマです。
そしてこのテーマを掲げたときに外せないのが「日本という方法」、もしくは「方法としての日本」です。

そうすると、どうしても私が観るべきは日本曹洞宗の開祖である道元の生涯を描いた
この作品にならざるを得ないわけです。

そう、この作品は道元禅士の生涯を描いているのです。
道元を演じるのが中村勘三郎さんの長男、中村勘太郎さんです。
そのほか、内田有紀さんだとか、藤原竜也さん、哀川翔さんだとか、
有名な方が沢山出演されています。

特に勘太郎さんは道元を見事に演じていたと思います。
さすが歌舞伎役者だけあって、様になりますね。

さて、肝心の映画そのものの評価はどうかというと、
おそらく人によって評価が分かれると思うのですが、個人的には・・・。

評価:★★★☆☆(50点)

正直、あまり面白くも感動もしません。
特に、道元が宋に渡って、仏の教えを学びに行く際、
中国人のお坊さんが出てくるのですが、西村雅彦をはじめとする日本人が
全員中国人役を演じていてひっくり返りそうになりました。

そのほか、悟りを開くシーンなどは、なんじゃこりゃ?というのがところどころにあり
映画としての出来は今ひとつなのではないかと思います。

しかし、私個人としては、日本を考える視点を沢山得ることが出来きたため
十分もとは取れたと思います。日本を考えるための質問が次から次へと浮かんできました。
これで1200円は安いものです。

仏教をはじめとする日本人の宗教観に触れると毎回思うのですが、
日本人はどうして外来の思想をはじめとして様々な宗教を日本に取り込むにも関わらず、
いつの間にか日本的なものに編集できてしまうのでしょう。
映画の冒頭に、道元を邪魔する別な仏教宗派が描かれますが、これがひどいのなんの。
女はかっさらうは、武器もって脅すは。本当の仏教は女人禁制ですよね?
これが日本に入って来た途端に何でもありになってしまう。
普通、教祖の教えを破ったら、その宗教を名乗れなくなるのが一般的だと思うのですが、
こと日本に限ってはそんなことお構いなし、といった印象を受けます。
その辺のメカニズムを解析するのが一番大きな課題です。


今回の道元肖像画の道元

春は花  夏ホトトギス  秋は月  冬雪さえて  すずしかりけり

こういう花鳥風月こそ大事にしたいです。

1 件のコメント:

jacker さんのコメント...
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