2008年12月30日火曜日

短編小説レビュー:第109回について

遅くなりましたが、友人の空蝉くんが書いている
短編小説のレビューをエントリーします。

さて、今回の小説は彼の109作目となる作品で、そのテーマは「友達」だそうです。
※彼の作品はこちらで鑑賞できます。


評価:★★★★☆(75点)

評価ポイント
①物語の論理性や展開(20/30)
②物語の読みどころ、つかみ(35/40)
③テーマと物語の整合性(15/15)
④言葉使い、表現の上手さ(5/10)
⑤誤植の有無(0/5)

私がこの物語にサブタイトルをつけるとすると「やがて悲しきストーカー」です。
少年への思いを断ち切れない悲しき乙女によるストーキング行為が
切ない文体で描かれていると受け取りました。

しかし、作者独自の感性で、「距離」と「視点」をうまく使いわけることにより、
このストーキング行為を読み手に共感を与える周波数を放つ作品へと
仕上げきったところはさすがです。このへん、作者の腕が光るところだと思います。

以下、気になったところ。

まず、短編に誤植はいただけません。

>池に向こう側に中学生くらいとおぼしき少年の姿を見つける。

正しくは、池の向こう側に・・・ですね。


>背格好、まとっている雰囲気 が、雄弁に彼のアイデンティティを示していた。

背格好や雰囲気に、「アイデンティティ」という言葉は相応しくありません。
アイデンティティは自己同一性と訳され、自分が自分であることを感じ、保持する概念ですから
他人が見てアイデンティティというのはあまり小説の表現としては相応しくないと思います。
ま、彼らしさ、という意味なのでしょうが。

この2点がクリアできてれば、過去最高点を挙げてもよかったです。

次回作に期待。



1 件のコメント:

sorasemi さんのコメント...

空蝉です。

採点ありがとうございます。
しかし、これは0点ですね。
誤植があったとは……。

精進します! というか、気をつけます。
ピンボケしている写真作品のようなものです。