2008年12月30日火曜日

実家に帰省します

本日これより実家に帰省します。
元旦の夜に帰ってきますので、それまでブログの更新はお預けです。

今年一年、このサイトをご覧になってくださった皆様。
心よりお礼申し上げます。

あわせて来年もよろしくお願いいたします。

それでは皆様、よいお年を!!

短編小説レビュー:第109回について

遅くなりましたが、友人の空蝉くんが書いている
短編小説のレビューをエントリーします。

さて、今回の小説は彼の109作目となる作品で、そのテーマは「友達」だそうです。
※彼の作品はこちらで鑑賞できます。


評価:★★★★☆(75点)

評価ポイント
①物語の論理性や展開(20/30)
②物語の読みどころ、つかみ(35/40)
③テーマと物語の整合性(15/15)
④言葉使い、表現の上手さ(5/10)
⑤誤植の有無(0/5)

私がこの物語にサブタイトルをつけるとすると「やがて悲しきストーカー」です。
少年への思いを断ち切れない悲しき乙女によるストーキング行為が
切ない文体で描かれていると受け取りました。

しかし、作者独自の感性で、「距離」と「視点」をうまく使いわけることにより、
このストーキング行為を読み手に共感を与える周波数を放つ作品へと
仕上げきったところはさすがです。このへん、作者の腕が光るところだと思います。

以下、気になったところ。

まず、短編に誤植はいただけません。

>池に向こう側に中学生くらいとおぼしき少年の姿を見つける。

正しくは、池の向こう側に・・・ですね。


>背格好、まとっている雰囲気 が、雄弁に彼のアイデンティティを示していた。

背格好や雰囲気に、「アイデンティティ」という言葉は相応しくありません。
アイデンティティは自己同一性と訳され、自分が自分であることを感じ、保持する概念ですから
他人が見てアイデンティティというのはあまり小説の表現としては相応しくないと思います。
ま、彼らしさ、という意味なのでしょうが。

この2点がクリアできてれば、過去最高点を挙げてもよかったです。

次回作に期待。



2008年12月26日金曜日

映画『ミラーズ』を観た


今年最後を締めくくる取って置きの映画『ミラーズ』を観てきました。

評価:★★★★★(100点)




オカルト、ホラー、スリラー系の映画が好きな人にはもってこいの作品だと思います。
個人的には『エクソシスト』と『ポルターガイスト』を足して2で割って、『サイレントヒル』の
エッセンスを付け加えたような印象を受けました。

ホラー好きの私としては大満足です。
ホラー映画のクラシックになること間違いなし。

声をあげそうになるほどびっくりするシーンが多く、かなり心臓に悪くて素敵な映画です。
主演はTVドラマ24、ジャック・バウアー役でおなじみのキーファー・サザーランドです。
いい味出してます。

結末も決して予定調和的に終わることなく、背筋が冷たくなるような展開が待ってます。

怖い物好きな皆さん。
今年の締めくくりとして映画館でミラーズをご覧になられてはいかがですか?



我、辞書、購入す


私の友人が、物書堂の「大辞林」を盛んに薦めている。
とにかく買え」なんてナマイキなことを口走っているので、
挑発に乗ってみた。

iTunesで2500円をクレジット払いし、アプリ購入へ。
伝家のiPhoneにインストールして、さっそく使ってみた。

感想:素晴らしい!!






我が友のペンネーム「空蝉」で単語の意味を引いたら、
意味のほかに詩まででてきた。
「忘らるる身を空蝉の唐衣かへすはつらき心なりけり」

この辞書かなりいいよ。
辞書で遊べて学べるものってあんまりないもんね。
これで2500円は安いわ。

・・・でも、ボーナスでてからアホみたいに本に金かけたから
来月のクレジットが怖い・・・。
すでに書籍だけで、ここ2週間、5万くらいはつかったぞ・・・。
この季節、ボードも行きたいので財布がなかなか潤いません。



2008年12月20日土曜日

映画『地球が静止する日』を観た

映画『地球が静止する日』を観てきました。

評価:★☆☆☆☆(15点)

今年最低の映画です。

キアヌの存在感に5点。
すべてを破壊しつくすCGシーンに10点。

ただそれだけの映画でした。
ものすごくがっかりさせられた1本です。



いかにもハリウッド的な、偽善に満ちたエセ・ヒューマニズム臭がプンプンする駄作です。
前半のつかみはよかったのですが、話が先に進めば進むほど駄作の予感が膨らみ、
ラスト15分でその予感が的中します。

まともな人であれば、こんな人間滅んじまえ、と悪態つきたくなるはずです。
個人的にはジェニファー・コネリー好きなんですけど・・・あの役柄は許せないな。
オバマ大統領の真似か?
「Change、Change」って叫んでいるのは結構なのだが、単なるジコチューですよ。
それを観た、キアヌがまた「変われるかもしれないな・・・」なんていうもんだから
観るほうは白けちゃいますよ。

今年見た、一番イタイ映画です。

そりゃ、地球も静止したくなるよ・・・。
この映画の隠しタイトルはたぶん・・・「地球が静止したくなる日」だな。



この相撲を見よ!!

YouTubeで格闘技番組を見ていたら、こんな映像を見つけた。
これを作った人間は天才だ。

相撲という競技が世界一の競技であることを証明したのだから・・・。
面白い。病み付きになる。

是非、皆さんも一度ごらんになって、相撲ファンになってください。



2008年12月18日木曜日

新将命さんの『リーダーの教科書』を読んだ

今年読んだビジネス書の中で、日本人が書いたものとしてはマイベストな一冊がこの本です。

私のビジネスマン人生の転換期である、ここ4年において、日々の仕事において感じたこと、
上司からの教えにより気づかされたことの大部分がこの書物に記されていました。

あまり偉そうなことはいえませんが、個人的に日本の企業には
役付の人たちが多すぎると思います。
500人規模の会社に、課長以上の幹部が100人くらいいる
企業なんてよくあるのではないでしょうか?

自分の狭い了見からいくと、一人の課長が見る部下の数が5人
なんていうのはザラだったりするのではないでしょうか。

もうそうなると、仕事するのに幹部も担当もヘッタクレもなくなってきます。
もう社員それぞれが、企業ミッション実現のための責任を担うリーダー、もしくは
エグゼグティブとして振舞わなければ仕事なんて成り立たないと思っています。

そうなると、組織の中には、おのずと率いるもの(リーダー)と率いられるもの(担当)くらいしか
本質的な意味での役割はなくなってくると思っています。
そして、そのときリーダーに求められるのは、担当の能力+αで群れを率いる能力です。
例えていうなら、砂漠で飢えそうな民に対して、神の啓示に従い、オアシスに導く力を持つもの。
こういう力や気概を持った人間こそがリーダーになるんだと思います。

もうここまでくると、聖書に出てくるリーダーとしての預言者みたいですが(笑)。
そもそもリーダーの概念自体、聖書をはじめとする宗教指導者に負うところが多いのではないか、
というのが私の適当な仮説です。

皆を導くという責任を負うからこそ(もちろん導く対象が自分でもよい)、
リーダーにはそのポジションに応じたビジョンの提示、戦略の立案、目標の策定などの能力が
求められるのです。少なくても私はそう信じています。

よって、上記の前提なしにビジョンや戦略、目標などを語るビジネス書は、
私にとって、どんなにきれいにその内容がまとまっていたとしても無価値なのです。
まったく響かないのです。学べないのです。

いままで読んできたビジネス書は、私の内なる評価基準に照らし合わせると
ほとんどが無価値なものでした。

唯一、これまで読んだ中で私の基準を軽く上回ってくれたのがドラッカー博士の一連の著作です。

ですが、そんななか、なんと日本人にして私の勝手に求める基準を突破し、
なおかつ私に多大な学びを与えてくれたのがこの本です。

他の方がどのように評価するかは知りませんが、
私にとっては仕事をするうえでのバイブルのひとつになりました。

部下を持たない新入社員の方も、これからの企業組織では
自分で自分を導くリーダーにならなければならないと私は信じます。
そういう意味では、新入社員、課長、部長、統括部長、本部長、事業部長、経営取締役、社長、
あらゆるポジションの方が読んでためになる話が本書には記されていると思います。

著者自身が、40年のビジネスマンキャリアにおいて3社で社長、1社で副社長を経験されている
スーパービジネスマンでもありますし・・・。

以下は本書の目次です。

はじめに
第1章 これからリーダーになる人へ――上司の心得
第2章 リーダーとして歩き始めた人へ――上司としての認識
第3章 リーダーシップをさらに磨きたい人へ――上司のスキル
第4章 選ばれたリーダーをめざす人へ――上司の役割
おわりに



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2008年12月15日月曜日

勝間和代さんの『起きていることはすべて正しい 運を戦略的につかむ勝間式4つの技術』を読んだ

本当は購入する予定のなかった本です、この本。
正直に述べると、買いたくなかった本です。

なぜなら、最近の勝間さんはTVに、雑誌に、書籍にと
ビジネス関係のチャネルで顔を見ない日はないくらいに
活躍されており、翻っては私にとってその姿勢が
”電波芸者”のように感じられたからです。

最新刊の勝間さんを特集したムックについては
もうビジネス界のグラビアアイドルばりのもてはやされ方で
興ざめしてました。あざといというか、なんというか。
なんか日本の人物紹介もアメリカっぽくなってきたなぁ・・・と正直うんざりでした。

しかし、最近、ある出来事をきっかけに、
「きちんと商品やサービスを作って、お客様に自信を持ってお届けするには、
適度なアザトサがないと駄目だ」と思うようになりました。

であれば学ぼう。泥臭くも一生懸命、自分のキャリアを作って結果を出している人から学ぼう。
興ざめも何も関係ない。勝間さんの著書と真っ向勝負して、その中身だけを問題にしよう。
そう思って、本作品を手に取った次第です。


感想&評価:★★★★★(100点)

この手の本については2008年度最高、かつ勝間さんの過去の作品の中でも
現時点で最高の作品と判断しました。
※来年は、これよりさらに傑作の1冊がうまれるでしょうから・・・。


実は私、勝間さんの本についてはその大半に目を通して(購入して読破)います。
今回、この本を紹介するに当たって、そのすべてをざっと読み返してみましたが、
改めて感じます。著者の異常なまでの成長度合いを。

この本を読んだ後で、昔の「インディでいこう」とか「年収10倍アップ~」とかを読むと
決して役に立たないとは思わないにせよ、なんか陳腐な印象を受けます。
でもこれって非常に凄いことです。
自分で自分の過去を陳腐化できる能力ほど、強い能力はないと思うから。

私は仕事柄、教育工学だとかインストラクショナルデザインとかを少し齧っていますが、
インストラクションの最終目標というのは、インストラクとされた人間の行動変容にあると思っています。
そういう意味で、著者の勝間さんは、普段の生活、膨大な読書、多数の人との出会い、
つまり日々の中で起きる出来事(点)をその類まれなる知力で、線にし、面にし
自分で自分に学習を施し、自己変革できてしまう人なのだ。
これは凄いです。参りました。

で、もっと参ったのが勝間さんのプレゼンテーション。
これは勝間さんの会社のサイトで、ご自身が行ったセミナーの視聴をして分かったのですが、
この人プレゼンテーションが滅茶苦茶上手いし話しなれている。
聞いてて面白いし、為になる。

突然だが、私はテクニカルインストラクターとして飯を食っている。
要は、相手が知らないことを分かりやすく噛み砕いて教え、相手が新しい行動様式を身につける
お手伝いをするのだ。仕事柄、プレゼンテーションは得意だ。それなりに自信もある。

でも負けた・・・。勝間さんの流暢な説明には、贔屓目に自分を見ても(見るなよな)負けている。


あらららら。
今回の読書は、勝間和代という先輩ビジネスパーソンと私との真剣勝負だったのだが、
私の一方的なKO負けに終わった・・・。


小生、己のパラダイムを一度リブートしようと思います。
そして勝間さんの著書と改めて対峙し、いちから勉強しなおそうと思います。

今度は、KOされないように。せめてTKO。いやいやできれば判定負け。
いつかは引き分け。いずれは勝利できるように。

2009年は知のシャドーボクシングからはじめよう。


2008年12月14日日曜日

漫画『お父さんは心配性』をまとめ買いしてきた





















中学生のときに滅茶苦茶はまった漫画を、つい先日見つけました。
中学校のときに、りぼんコミックス全6巻をページが破けるほど読んだのを思い出す・・・。

あまりの懐かしさに、文庫版全4冊をまとめ買いしてきた。
1時間足らずで一気に読んだ!!
やっぱこの漫画は最高だ。この漫画の破壊力は本当に凄いのだ。
その辺のギャグ漫画などは足元にも及ばないくらい破壊力がある。

典子のパピーは世界一なのだ。
なんてったってパピーのパはパワーノパ!!

私の笑いの原点はこの本にある。
ほんとにくだらない、最高の漫画です。

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短編小説レビュー:第108回について

わたしの友人、ソラセミ君は定期的に自身のブログに短編小説を発表しています。
これまで彼の短編についてコメントする際は、彼のブログにコメントをエントリーしてました。

しかし、彼が使っているはてなブログにコメントをいれると
正しい認証文字列を入力しているにもかかわらず、かならず1度目の
投稿で「入力された文字列が違います」とエラー扱いされてしまう。
これまでは我慢して投稿していましたが、さすがに我慢の限界に来ましたので、
本日より、コメントは私のブログ上で行うことにしました。

さて、今回の小説は彼の108作目となる作品で、そのテーマは「ビスケット」だそうです。
※彼の作品はこちらで鑑賞できます。


評価:★★★★☆(75点)

評価ポイント
①物語の論理性(35/40)
②物語の読みどころ(20/30)
③テーマと物語の整合性(15/25)
③言葉使い(5/5)

私がこの物語から読み取ったテーマは「母性」と「犠牲」です。

ポンポコタヌキとコンコンキツネの戦争において戦争孤児となった子狐クゥ。
そんなキツネに哀れみを感じた敵のタヌキが、その愛ゆえにクゥの母代わりをする。
平和な日々もつかの間、敵のタヌキが仕掛けたお菓子爆弾に手を出そうとするクゥ。
いくらなだめても言うことを聞かない子狐に、戦争の中を生き残る知恵をつけさせようと
身を挺してお菓子爆弾を口にする母キツネ(ほんとはタヌキ)。
自分の命と引き換えに、厳しい世界を生き残る知恵を与えてくれた育ての親たる母タヌキに
真の母性を見たクゥは、この後、部族間の諍いを収める救世主として成長してくれることでしょう。

金色の毛をまとい、コロコロと丸まっているタヌキ。
そのイメージをモチーフにしたビスケット。
ビスケットの甘い香りと母の持つ甘い香り・・・。

上手にイメージがマネージされていると思います。

映画『WALL・E(ウォーリー)』を観た

本日、レイトショーにて映画『WALL・E』を観ました。

評価:★★★★☆(95点)

本当に良く出来た映画だと思います、この作品。
出てくるロボット系のキャラクターが際立っています。

本当に可愛い。一つ一つの仕草が愛らしい。
観ていて、心から癒される映画でした。






話の舞台は地球ですが、この地球には既に人間は住んでいません。
ゴミが溢れ、放射能に汚染された地球という想定になっており、
そこにはゴミ処理ロボットのウォーリー1台だけが存在しています。
500年(たしか)の間、せっせと地球にあるゴミを集めて処分しています。

地球にいた人間はどうなったかというと、700年前に宇宙船に乗り込み地球を脱出しています。
そしてこの宇宙船は、人間に娯楽を与えるための設備がたくさん備わっており、
宇宙を放浪する間に、人間はロボットに身の回りの世話をしてもらうようになりました。
空飛ぶ電機車椅子みたいなものにのって生活し、歩くことを行わなくなったため
人間は全てメタボなデブになっており、おまけに体の骨が退化し
まともに立てなくなっているという地獄絵図のような状態です。

そんな人間も、いつの日か地球に帰ろうと、定期的に探索用のロボットを地球に送み
、地球に人間が住めるかどうかを確認しています。
この役割を担って、地球にやってきたのがウォーリーの初恋の相手になるイヴちゃんなんですね。

ウォーリーはずっと一人ぼっちだったわけですが、人間が残していったゴミのなかから
男と女が手をつないでダンスするVTRを見つけて、それにあこがれます。
ウォーリーの願い、それはいつの日か手をつなげるパートナーを見つけること。
イヴちゃんに出会ったウォーリーは、この子と手をつなぎたい一心で、これまでやってきた
お掃除の仕事を放り投げ、イヴちゃんとの冒険の旅に出るというのが話のあらすじです。

この映画、面白いことに、ほとんど台詞というものがありません。
なぜならこの映画の主役はウォーリーとイヴちゃん、それと仲間のロボットたちで、
ロボットたちは話せません。せいぜい名前を呼ぶ機能がついているレベルです。

ですが、このロボットたちが織り成す仕草や表情、そして機械の音が
下手な台詞以上に鑑賞者に会話を想起させます。
この点については滅茶苦茶関心しました。
ピクサー凄い!!と思いました。
もうひたすら登場するロボットたちが可愛らしい。
仕草の一つ一つで笑みがこぼれ、困難に立ち向かうシーンでは応援したくなります。
久しぶりに感情移入できるアニメでした。

この映画のストーリーにはロボットの恋愛のほかに、人間への警告のようなものが
隠されていると思いました。

かけがえのない地球を大事にしろと。自分の体を使って生きろと。
ロボットに自然や相手を大切にする心があって、ひとにないわけはないだろうと。

そんなメッセージが鑑賞する側にやわらかく伝わってくる、傑作アニメーションだと思います。

映画『SAW5』を観た

昨日、映画『SAW5』を観ました。

金曜は様々な理由から、いまひとつ
やる気のあがらない一日でしたので、
であればとことん暗くなろうと、
残虐サスペンスであるSAWを選んだわけです。

評価:★★★☆☆(65点)




5作目となる今回のSAWですが、すでに6作目の製作もきまっているそうです。
案の定、3作目で死んだジグソウの意志を継いだ人物が今回も捕まらずに終わります。
もう、人気がなくなるまでどこまでも続きそうな勢いです。

さて、このSAW5ですが、私は1作目から全て鑑賞してきましたので
ストーリーが良く分かりましたが、今回初めて鑑賞される方にとっては
何がなんだか分からない作品だと思います。
SAW5では1作目から4作目までを振り返りつつ、4作目で解決されなかった
ジグソウの意志を継いだ人物がつまびらかにされます。
なぜ、ジグソウの意志を継ぐことになったのかなどの話が色々とでてくるため、
私にとっては、色々ななぞが解けて楽しかったです。
この映画のひとつの特徴である、残虐な殺人も健在です。
クビチョンパはあたりまえ。爆死させられたり、仲間だと思っていた人間に
いきなり後ろからグサッとか。挙句の果てには生き残るために自らが己の腕を切断したりとか・・・。
血には事欠きません。観れば観るほど気分が暗くなります。

しかし、この作品は1作目や2作目にあった、ありえなさそうでありえるかも、といった
微妙な殺人手法がなくなってしまっています。
「常識的に考えて、こんな殺人器具を考えるのは無理でしょ!!」と
突っ込みを入れたくなるような仕掛けが満載。その辺、噴出しそうになりました。

でもまぁ、何も考えずにちょっと怖い思い、痛々しいシーンを見たい、なんて人がいるのであれば
映画館で見ても良いのではないでしょうか。

2008年12月11日木曜日

プロジェクト「壇ノ浦」

先日、上司からの依頼で、あるプロジェクトに参加した。

私自身は現在、親会社に常駐しており、いくつかのプロジェクトに参加している。
しかし、出向しているわけではないので、席は子会社のほうにある。
要は丁稚奉公てきに常駐しているのだ。
給与も子会社である、わたしの所属先から支払われているわけなので
本当は所属先にいろんな意味で貢献しなければならない。

そういう理由で、プロジェクトの掛け持ちになるのは承知で、引き受けることにした。
上司の話では1日で終わるプロジェクトとのことだったので、
現在所属しているチームにお暇を頂戴し、昨日ミーティングに参加してきた。

自分の所属先から親会社に常駐してはや4年。
つまり自社のプロジェクトに参加するのは4年ぶりなのだ。
少しは楽しくやれるかな、とおもってミーティングに参加したのだが、私の考えが甘かった・・・。

これまでの4年間、私は親会社の特別ミッションチームで仕事をしてきた。
そこは、会社を変えることをミッションに、親会社の中でも生え抜きの天才的な人たちが
集まるチームなのだ。私はそこで4年間みっちり鍛えられた。
最初は資料を破かれたし、机を叩いてしかられたこともある。
厳しかったし、大変だった。自分の力不足を恥じ入る毎日ではあったが、充実していた。
自分の成長を日々感じることができた。
そこは、会議ひとつとっても合理的なルールの下に、時間厳守で運営される。
基本的に会議は例外で、何か相談したり打ち合わせするときは、パパッと資料を作って
関係者にばら撒き、議論のレベルに達していると判断されてはじめて会議になる、
こんな運営なのだ。だから会議で議題が不明確だったり、結論がでなかったりなんてことは
1回もなかった。そういう意味では無駄な時間が一切ないストレスフリーな職場だ。
※もちろんプレッシャーという意味でストレスはあるけど・・・。

ま、そんなとこで働いていた人間がだ。
自社に戻って会議に参加したらどうなったか・・・。

グダグダグダグダ、永遠と話が続く無駄な時間だった。
正直、この人たちは会議をするのが仕事なんだ、と思ったくらい
好き勝手なことで方向性のない討論をしている。
で、じれったくなって、プロジェクトの趣旨と、活動の段取りを
部長そっちのけで取り仕切って確認してみた。

そしたらどうだ、プロジェクトの落としどころはプロジェクト前から決まっているらしい・・・。
やる必要ないじゃん。単なるアリバイ作りじゃん。
このタイミングでやる気はマイナスになった。

でも仕事だし、プロなら責任もってやらなきゃ、と気を取り直し
仕事を始めたら、これがまた最悪・・・。
段取りもヘッタクレもありません・・・。
やればやるほど怒りがこみ上げ、そのうち怒りが笑いに転化してくる・・・。

後輩から、武田さん顔は笑ってるのに目が死んでますよ、と言われた。

私は、最近読んだ平家物語にちなんで、自分がやっているこのプロジェクトを
こう命名することにした。

プロジェクト「壇ノ浦」と・・・。
驕れる者、愚か者はすべからく滅ぶべし・・・。

祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり・・・

わたしゃ、驕ったつもりはねーんだけどな・・・。

2008年12月10日水曜日

In the words of Erich Fromm

I was moved by this words.
This words come from Erich Fromm.


Today we come across an individual who behaves like an automaton,
who does not know or understand himself,and the only person
that he knows is the person that he is supposed to be,whose meaningless chatter
has replaced communicative speech,whose synthetic smile has replaced genuine laughter,
and whose sense of dull despair has taken the place of genuine pain.

2008年12月9日火曜日

パラダイム、ものの見方、考え方、あるいは偏見

ほとほと人間という生き物は物事をあるがままに、客観的に見ることはできないんだなと思った。
本人は客観的に見ているつもりでも、それはあくまで思い込みで、
単に自分が見たいように、言い換えると自分のあるがままに
物事を見てしまうということを痛感させられた。

こんなことがあった・・・。

あるビジネスマンがプロジェクトを率いることになった。
このプロジェクトは複数社合同で受注しているが、お客様からの要望で
このビジネスマンが所属する会社がお客様との中心窓口となり、
他の会社との調整役を担うことになった。

受注している他社の要望もお客様へ伝えるときは、いったんこのビジネスマンが取りまとめ、
整理したうえでお客様へ報告しなければならない。逆に、お客様から他社への要望や
クレームについても、一旦このビジネスマンが取りまとめた上で
他社と共有しなければならない。

一般的にこのような立場は、お客様と他社との板ばさみになりやすく
決して楽なポジションとは言えない。ましてや、このビジネスマン、
仕事のさばき方は下手だし、すぐキレて投げやりになったり、愚痴っぽくなったりする。
本人はもちろん、彼に関係する様々な利害関係者が不幸になる。

でもそこは組織。このビジネスマンが駄目でも、会社としてはうまく役割をこなさなければならない。
ということで黒子的なヘルパーを、1名つけて、彼が見逃す全てのタスクを潰していった。
このヘルパー、仕事ができる上に人望もある。たとえヘルパーの役割で、尻拭いをしなければ
ならないとしても公然とブーたれたりはしない。まぁ、そういう人はプロジェクトにおいて
縁の下の力持ちとして皆から信頼されるわけだ。

このビジネスマン、一時は自分の役割に押しつぶされて人間不信にもなりかけたが、
優秀なヘルパーとその他大勢のサポートのおかげで、何とかプロジェクトを完了させることができた。

プロジェクトも無事終わり、今は12月。
ボーナス前の査定の時期がやってきた。
景気が悪いといいつつも、なんとか今期はボーナスがでそうだ。

このビジネスマン。明日の査定を前に、こんなことを言っているのを耳にした・・・。
「俺はあのプロジェクトで政治的に大変な立場を上手くマネジメントして、
プロジェクトを成功裏に完了させることができた。だれがどうみても
物凄い実績のはずだから、最上級評価(5段階評価の5だと思ってほしい)を
くれないなら上司と戦ってやる、文句つけてやる。それでも駄目なら
俺はモチベーション保てないから、来期からはまじめに仕事なんかしてられない。」


私が他のメンバーから聞いた評価だと、彼のおかげでやらなくていい仕事を
皆がやらざるを得なくなった。彼がいないほうが仕事がスムーズに進んだと思う。
なんていうのが主流を占める。
極論すると、お客様、パートナーに失礼のないように、彼以外のメンバーが
チームワークを発揮して、彼の仕事を肩代わりしていたということらしい・・・。

さて、組織において、評価されるのは誰なんでしょう?
プロジェクトリーダとして苦しんだビジネスマンは高評価をもらえるのでしょうか?
なぜ、このビジネスマンは自分が高評価に値すると思っているのでしょうか?

ある事象について自分の意見を述べるということは、それは結果的に、自分自身、自分の知覚、
自分のパラダイムを説明することと同じことといえるだろう。

このプロジェクトのメンバーが真に団結して仕事を進めるには、おのおのがどのように
対話の場を持ち、どのように認識を改めるのがベターな解なのだろうか?

2008年12月8日月曜日

iPhoneが素晴らしすぎる

昨日から私はiPhoneユーザーになったわけですが、
もうすでに今日の段階でiPhone中毒になりました。

決め手は「Tuner Internet Radio」という700円のアプリで、
これを使うとインターネットラジオが聴けるんですね。
自宅のPCでは英語を勉強したり、気分転換するために
インターネットラジオをかけっぱなしにしてるのですが、
それが通勤中に可能になったのはかなり嬉しい。

2日目にして既にiPhoneは電話ではなく
インターネットコミュニケーションマシンになっている。

これでパケット代が定額で5千円ちょいというのはかなりお徳だ。
iPhoneは最高である。

ただ、インターネットラジオをつけていると、あっという間にバッテリーがなくなる。
ブラウザのSafariが結構落ちる。iPhoneからブログの本文が入力できない。
などなど、細かい点をあげると色々と気になるところが多々ある。

それでも、iPhone OSがUpgradeされりゃそのうち直るだろ、くらいに思えてしまい
ほんとは気になるんだけど、気にならない。

はい、中毒です。
Mac愛

2008年12月7日日曜日

iPhoneに機種変しました

ついにやりました。iPhoneへの機種変。

iPod Touchを持っているから、べつにいらないや・・・なんて思っていたけど
どうしようもなく常時接続環境がほしくなり、本日衝動買い的に機種変してきました。

使ってみた感想。

一言。私にとっては完璧!!

ネットもそれなりに快適だし。
インターフェースは現時点で考えられるものとしては完璧だし。
1台に電話もメールも英英辞典も英和・和英辞典も、ウィキペもゲームも音楽も入る・・・。
私にとっては理想的なモバイルPCだ。

パケット定額を考えると、ちょっと月額の出費が痛いかなと思ったりしたけど、
使ってみればそんな思いも吹っ飛びます。

これはいい!!

ただ、使ってみてPC操作に疎い人には使いこなせないのではないかと思った。
説明書はほとんどないですからね。
PCでiTunesが普通に使えて、分からなければある程度ググって目的の情報を探せるくらいの
スキルがないと使いこなすのは大変かも・・・。

2008年12月6日土曜日

荒俣宏監修『アラマタ大事典』がたまらない・・・

私が思うに読書の最大の愉楽とは
ためにはならないけど死ぬほど楽しいことを知る」ことにあるのではないか?

読書の目的は人それぞれで、仕事に活かしたいから、成功したいからという理由で
ひたすらビジネス書ばかり読んでる人もいるだろう。
それはそれでよい(私はそういう人とはウマが合わないけど・・・)。

それでも人間として、この不思議な地球という世界に生まれてきたからには
身の回りに死ぬほど楽しく不思議なことがあることに気づいてもいいのではないか?

人生仕事するためだけにあるのではないよね。
だったら悪いことは言わない。この本をお読みなさい。
あのアラマタセンセーが監修した博物学的大事典です。
面白くないわけがないでしょ。

大事典を読む→紹介されている事項をググる→ウィキペで調べる→ユーチューブで動画を見る
滅茶苦茶面白いっす。世の中面白いことを書いている人や面白いVTRがたくさんあるもんですねー。
たまらん・・・。

2008年12月3日水曜日

酒井穣さんの『英会話ヒトリゴト学習法』を読んだ

酒井穣さんの『英会話ヒトリゴト学習法』を読みました。

酒井さんはこれまでビジネス書として
『はじめての 課長の教科書』や『あたらしい 戦略の教科書』を出版され、
第一弾、第二弾ともにヒットさせてきた(?)方です。
過去の2作品は出版されてすぐ購入し、結構ひどいコメントをしました。
それにもかかわらず、著者の酒井さんはわざわざ丁寧に
私の感想に対してコメントを下さった。
コメントを頂戴する前から、なんとなく酒井さんには
色々と勝手に期待するものがあったんですよね。

ですので、内容の是非を問わず、
酒井さんの著作は必ず購入して読もうと思ってました。
よって、本当は酒井さんの第三弾となる本書も出版されてすぐに購入しようと思ってました。

・・・けれども本屋で見つけられなかった・・・。
販売日に本屋にいき、平積みされているかと思いきや、そこにはなかった。
会社帰りによく立ち寄るクマザワ書店にもないし、自宅の近くにある
紀伊国屋書店にも足を運んだのですが、発見できず・・・。

本屋に備え付けの検索端末で探しても、店頭に在庫は見つからず・・・。
どういうこと?馬鹿売れによる在庫切れ?
そんなこんなしているうちに、あっという間に1ヶ月が経ってしまいました。
※酒井さん、本書は馬鹿売れでしたか?

いい加減書店で探すことにくたびれ果てたので、
先週末にAmazonで購入し、本日手元に届いた次第です。

前置きはこのくらいにしておいて、中身について触れたいと思います。

結論から先に言うと、毎度お馴染み「あくまで私の主観的評価」ですが、
”日本人で英語を勉強している人間は、すべからく一読すべき本”
というのが私の率直な感想です。

なんで英語を勉強するのですか?
英語を勉強する面白みはなんですか?
英語の勉強が仕事の成果につながるようにするにはどうすべきですか?

英語を勉強する人間であれば一度はぶつかる疑問に対して、
納得できる回答を提示すべく、正面から仮説を提示して答えようと
試みた本はこの本が初めてではないでしょうか。
そして、その試みは私が思うにかなりいい線をいっている思います。

この本の本質は、外国語学習をテコにした、
思考力と創造力の強化方法なんだと思います。
※もちろん実践的な英語学習方法も掲載されており、そちらも有用です。

そういう意味で、英語を勉強する人はすべからく一読すべき本だと思う次第です。
着眼点が素晴らしいですよ。拍手!!

本書で仮説提示されている一言語一人格という理論は、
わたしも高校のころからずっと思っていたことです。

特に日本語と英語はその言語体系自体が持っている哲学が異なるのではないかと。
よって英語を習得するには日本語的な人格から英語が持つ哲学に自分の人格を再編集しないと
英語は使いこなせないんじゃないかと。

高校生のときに、ウィトゲンシュタインの論理哲学論考をよんで、
英語的な自我のもとで世界を見れない・思考できない限り、英語は使えないよなぁ・・・
なんて思った記憶が甦ります。

「わたくしの言語の限界は、わたくしの世界の限界を意味する。
論理は世界に充満する。世界の限界は、論理の限界でもある。

中略

思考できぬものを、思考することはできない。
かくして、思考できぬものを、語ることもまたできない。」


それから、かなり適当な考えでしょうけど、英語の世界って哲学で言う
独我論っていうか、存在論の世界ですよね。

I am Hidehiro.って訳せば「わたしは英裕といいます」とかになるんだろうけど、
その世界観は「我、英裕という人格として、存在す」だもんね。

高校時代、「be動詞」を「be動詞」なんて読んでるから英語がわかんないんじゃないか、と
英語の先生と討論したことがあります。

私の考えでは、「be動詞」なんて呼ぶとその本質が分からなくなるので
「存在詞」とでも読んだほうがピンとくるのに・・・。

話はかなり外れますが、
It is rain.って「外は雨です」という風に、環境のItなんて教えられたりしますよね。
でも、英語が独我論ベース、存在に重きを置く哲学体系の言語であることを考えると、
暗黙の前提として「私が存在する(I am)」そして私以外の世界(It)が存在(is)する。
私から区別される外的世界は雨という状態で存在している。

こういうパラダイム(思考枠)で英語を見るようになってから、
私の英語習熟度は圧倒的に高くなりました。
※哲学的に私の英語に対する見方は間違ってるかもしれませんが(笑)


話を元に戻します(ちょっと戻しきれない・・・)。

本書は、そのような外国語を勉強する上で欠かすことのできないものの見方を
教えてくれる稀有な書籍です。

ただ一点気になるのが、この本にこれだけ重要なポイントが記載されていることを
書名から読者が汲み取れるかどうかということです。
へたに「ヒトリゴト学習法」なんていうタイトルを見て、「なんだ、つぶやき英語学習法か、つまんなそう」
などという勝手な判断を下さないことを切に願います。

酒井さん、この本の売れ行きどうですか・・・?


2008年12月2日火曜日

宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』を読んだ

立花隆さんが推薦していた宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』(全7巻)を読みました。
以前エントリーした21世紀の必読書(立花隆編)において
100番目の作品としてリストアップされていたものです。

立花さんはこの作品を「映画版はあくまで本作の冒頭でしかない」とコメントされていましたが、
実際読んでみてその意味するところが分かりました。

そして、宮崎駿監督が作ったナウシカ以降の全作品のエッセンスがここに
すべて出尽くしていることを確認しました。
ラピュタもモノノケもエッセンスはすべてここにある。

もうね、はっきり言うけどこの作品私が評価できるレベルじゃないよ。
ほんと凄い。凄すぎる。私が日本語で読んだどの物語よりも優れている。
ディズニーのストーリーテラーが束になっても、宮崎駿という天才ひとりの足元にも及ばない。
もう世界観、スケール、キャラクターともに図抜けている。
ナウシカなんて全ての男の理想じゃないか。
こんな女性がいたら絶対心奪われるに決まってる。っつーか惚れた・・・。
自分の思いが適わなくても、命捨てるのが惜しくないほど魅力的だよ。

そりゃー、宮崎監督。
ナウシカ以降の女性が幼くなっていく(年齢が下がる)のは当然だわ。
あれ以上の大人と子供の境目にいる女性は描けないよ・・・。

日本人として生まれたにもかかわらず、この作品を読むことなく死ぬことにならなくてほんと良かった。


個人的に映画のナウシカもかなり私の中では評価高いんだけど、
原作は比較にならないくらい凄い。漫画よんでこれだけ度肝抜かれたのは初めてだ。

悪いことは言わない。
躊躇せず、本屋に言って7冊全部買いなさい。


絶対買って読んでください。私もAmazonで購入しました。