2008年11月29日土曜日

映画『私は貝になりたい』を観た


本日、レイトショーにて、
私は貝になりたい』を観た。

ほんとは観るつもりなんてなかった・・・。

タイトルだけ観て壮大なる勘違いをしていた。
「貝になりたいなんて、ヘタレなやつめ」と。

評価:日本人全員が観るべき作品




私は大学時代に、縁あって日本の「シベリア抑留」について調べ、
実際に体験した方々とお会いする機会を得たことがある。
「わしの周りにいた、人のいいやつから死んでいった・・・
生き残った人間ができることとは一体なんなのかと考えながらこれまで生きてきた・・・」
と涙ながらに訴えられる姿を見て、私なりに前の世代から目には見えないものを受け取り
自分の人生を通して引き受ける覚悟をしたのを思い出す。

不条理という言葉がある。
私が思うに不条理の種類というのは2つあるのではないか。
ひとつが、超自然的なめぐり合わせで自分に降りかかる災い。
簡単に言っちゃうと「天災」とでもいえるようなもの。

もうひとつが、人的な原因により引き起こされ、関係もないのに自分に降りかかる災い。
これは簡単に言うと「人災」だ。

願わくばどちらの不条理も経験せずに過ごせたら良いなと思う。
しかし、自分が不条理と直面せざるを得なくなったときにどうしても許せない不条理が
後者の不条理だ。後者の不条理を「人災」としたが、この人災の最たるものが
戦争なのではないのだろうか?

何が悲しくて、縁もゆかりもない地に赴いて、見ず知らずの人と、
個人的な事情に関係なく殺しあわねばならないのか・・・。

なんの権限があって、国家権力なるものが一個人に対し、
本人の意思とは関係なく殺人を強制することができるのか・・・。

そんなことを大学時代のある時期に考えてたことがある。
しかし、そんな気持ち、つい最近までは忘れていた。

そんな矢先に、私が毎日欠かさず拝見している天木直人さんのブログに
以下のエントリーがあるのを見つけた。
「私は貝になりたい」のヒットを願う


今回、映画を見たのはこのエントリーを読んだから。
SMAPの中居さんと仲間さんが主演のこの映画。
仲間さんはさておき、中居さんに戦争なんて演じられるのかと思って
観るつもりなんてなかった。

でも観てよかった。

大げさな言い方をすれば、我々は人生の先輩方からいろんな意味で
見えないバトンを渡されているのだ。
バトンを引き受ける、引き受けないは個人の自由であろう。
しかし、バトンの存在を認識しないことは、歴史に対する冒涜であり、
個人的には罪であると思う。

私はこの作品の上映5分くらいから、100分くらいまで、涙が止まらなかった。
たいした場面でもないのに色んな思いが頭によぎって、止め処もなく涙が溢れた。
映画自体は140分あるが、ラスト40分は泣きつかれて涙もでなかった。

細かいところを観ると、いろいろ文句のつけようもある。
でもこの作品に関してはそんなことどうでも良い。
中居さんも仲間さんも誠実で実直な迫真の演技を披露されていた。

この作品に関係された方々へ。

よい作品を作ってくれて、ありがとうございました。

1 件のコメント:

Cauana さんのコメント...

hi there