2008年10月5日日曜日

勝間和代さんの『日本を変えよう』を読んだ

本日、横浜ソゴウの紀伊国屋で、本を10冊くらい買ってきました。
今回の書籍購入の目玉は、大学時代に挫折した『カラマーゾフの兄弟』に対する
リベンジなのですが、たまたま勝間さんの新刊が目に入りました。

私は、勝間さんが有名になりだした頃までの著作は読んでいましたが、
それ以降はめっきり興味がなくなり、最近に至っては各誌がこぞって
”知的生産の女王”などという馬鹿らしいレッテルを貼るので
その著書や発言には一切近寄らないようにしてました。

私は基本的に書物に対して特別な思い入れを持っている人間です。
もちろん書物というのは内容がピンキリですから、購入する中にも
イマイチだと思う本や時間の無駄としか思えないような本がないわけでもありません。
※あくまで自分にとってです。

それでも、その著者の考えと自分の考えをぶつけたりすることで
成長できたりするので、馬鹿本を含めて書物に対して愛情をもっていたりします。

しかし、そんな書物の中でも許せないのが、
大したことのない自分のノウハウや体験談を
延々と薄めたり伸ばしたりしながら次から次へと
本屋にウィルスのごとくばら撒く人たちのノウハウ・ハックス・自己啓発系の本です。

もちろんこういう類の本を読みたいという需要があって
著者たちが供給するわけですから、私がとやかく言う筋合いはないのでしょう。

しかし、いわゆるノウハウ、ハックスなどの自己啓発本は、
それらの本を読んだとしてもまったく仕事や人生の悩みが解決しないにもかかわらず
延々とその手の本を買い続ける中毒患者を大量生成してしまう。
私が知っている人間にもたくさんいます。自己啓発・ノウハウマニアみたいな人が。

私は、広い意味で教育という仕事に携わっています。
企業研修を通して、今の若い人やおじ様たちの色々な課題や悩みを聞いたり見たりもしました。
だからこそ、もともと安易な人に、安易な解決方法を提供するような本の書き手が
イマイチ好きになれないというか、嫌いなんです。

Coreさんという人のブログで書かれているとおりなんだと思います。

自己啓発書やライフハックエントリーで人生や仕事の悩みが解決しないから、
人はいつまでたっても買い続けるのである。


だから、勉強法とかフレームワーク力とかの著作を乱発する勝間さんには
ちょっとげんなりしていました。

ですので、本来であれば勝間さんの新刊は気にも留めないところなんですが、
なんとなく今回はそのタイトルといい、表紙に写っているご本人の表情といい、
見過ごすには勿体無い何かを感じたために勝間本最後の一冊のつもりで購入しました。

で、評価は・・・
★★★★☆

40分くらいであっという間に読めちゃいましたが、
勝間和代という女性の問題意識や社会に対するメッセージが
ストレートに打ち出されている良書だと思いました。

人によっては勝間さんの主張に色々とネガティブコメントをつける人もいるでしょう。
私自身も、本書を読んでいて「(あくまで男の視点からみて)ちょっとそれは違うんじゃない?」と
思うところはありました。しかし、そんなのはどうでもいいことで、重要なのはご本人が
正直ベース・本音ベースで読み手のストライクゾーンに誤魔化し無しの
直球を投げかけてくれることだと思います。


私は、人の人生なんて、なんやかんやいったところで究極のところは暇つぶしだと思っています。
そしてどうせ暇を潰すのであれば有意義に潰したい。
自己満足できるように暇潰しを実行したいというのが本音でしょう。
しかし、ここが人間が(というか私が)メンドクサイ動物である所以ですが、
自己満足が利己主義を突き詰めても、一定以上は得られないということ。
だから、自分のためになりつつ、かつ人のためになるようなことをししたい。

意外と一般的な人たちの本音ってそんなところなのではないでしょうか?
少なくとも、私はそうです。

私は今回勝間さんが書かれた本を読んで、素直に共感することが出来ました。
どうせやるなら楽しくやろう、自分だけ楽しいのもつまらないので
他人にも喜んでもらえるようにしよう。
そのためにも自分は勉強しよう。
そして問題解決者として、他人に役立つよう、
様々な活動をとおして「事象」に対してではなく構造に対して変革の提案を行っていこう!!

これがこの本から私が読み取ったポジティブな勝間メッセージです。
間違ってますか、勝間さん?
読みが浅い?




目次はこんな感じ。



第1章 若い人が暗い国

悲観と楽観

 I 職場の憂鬱
「勉強法ブーム」が示すもの
かなり「やばい」日本のビジネス力
効率のよさと競争力のバランス
上司世代の問題

 II 3つの変化
1 情報の革命
2 「クリエイティブ」の必要性
3 フリーランス志向の高まり

 III 若者たちを明るくしよう

第2章 西原理恵子さんと、最強ワーキングマザー対談
女の人は働いたほうがいい
スカートは、はかない
日本は子どもに冷たい国
「手伝う」って言うな
ひどい会社から逃げよう
私立ならどこでもいい病
おばあちゃんは絶対必要
社員の未婚、社長さんも悩んでます
手に職、大事ですよね
日本は貧困にも冷たい
世界の貧困、何とかなるかも
勉強法、ドーパミンが出るように
もっともっと、子どもにお金を
西原理恵子「勝間さんとわたくし」
※ちなみにこの本の評価で星を一つ少なくしたのは
  本書P69にある西原理恵子氏の写真が原因です。
  意味もなく胸の谷間がモロ見えになっている写真なんか掲載すんな!!
第3章 女性が産める、働ける国へ
無関心なマジョリティ
空気の差別
女性を「こき使う」戦略
少子化対策をいかに仕組み化するか
旧モデルと新モデルのはざまで
家事の負担に関するヒント
家庭をもとうよ
私たちのミッション


第4章 雨宮処凛さんと、脱・ワーキングプア対談
違う世界の話
ノルマで命が奪われる
絶対だれかがキレ始める
中高年の割を食っている
10年後の爆発
現実に向き合えるか
勝てない若者
非正規の均等待遇
国力が単純に下がっている
貧困という絶望
まずは知らしめること

第5章 NYで考えたポスト資本主義
インセンティブ体系の不全
NYの最新風景
グローバリゼーションの行き詰まり
資本家の細分化
社会起業家の挑戦
途上国支援の試行錯誤
私自身の試み

勝間和代の日本を変えよう 15の提言


是非、買って読んで下さい。
そして考えてください。





ああ

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