2008年9月20日土曜日

佐々木毅さんの『民主主義という不思議な仕組み』を読む

あくまで私の限られた知識量に基づく個人的な見解ですが、
日本においてまともに政治のことを考えるのは非常に困難である気がします。
理由。それは日本にまともな政治について系統立てて分かりやすく語れる学者が少ないから。


大学時代から政治がらみの本は結構読んできたつもりですが、
私の中に発生する疑問に真っ向から答えてくれる学者というのは殆どいませんでした。
もちろん学会にはいらっしゃるのかもしれませんが、一般人が手に取るような本において
上記の要件を満たしたものは皆無に近いような気がします。


何といえばいいのかなー、TVによく出て頻繁に発言をしている学者さん含めて
皆、思いつきや自分の体験談の域を出てないような気がしてなりません。
議論の場面を見ていても、なんといいますか、話がかみ合ってないというか、
「あんたら、馬鹿じゃね?」と疑いたくなるというか・・・。

なんでかな、なんでかなと色々考えてきましたが、
共通の問題を考えるにあたってお互いが共有すべき学問的常識が
共有されてない、もしくは共有できないからなのではないかと最近感じるようになりました。

で、共有しようにもまともに共有するにたるべき本なんてないんだよね、おそらく・・・。

当然、共有すべき土台なしに、自分の考えや立場だけ語ったところで
何も深まりはしませんよね。だから結局、不毛な議論に終わる。


私は、政治に関して特に何かをコミットしようなんていう気は全然ありませんが、
すくなくとも知らない間に法律がバカバカつくられ、それが試行されることで
少ない給料から税金が天引きされるような状況に無関心ではいたくないと思っています。

自分の意思を超えた世界で決められたことが自分のみに降りかかってくるにあたって、
すくなくともその経緯くらいは、その決定プロセスくらいは知っておきたいと思う。

と、まぁ、いつものごとく話の枕が長くなりましたが、
最近買った本で、私を含む一般人が読んで共有して損はないと思われる一冊がありましたので
ご紹介しておきます。
私がこれまで読んだ本においてまともというか、すごいなと思った政治学者は
福田歓一さんと、この本の著者である佐々木毅さんの二人だけです。




評価:★★★★☆

政治体制とは、つまるところ権力者が一般大衆を
どのように統治するかという仕組みです。
その辺の思想的根拠などが歴史的に系統立ててまとめれれています。
良書だと思います。

良書という意味では★5つでもいいのですが、
私としてはDemocracyを「民主主義」と訳している品性が許せないので
星を一つ減らしました。

佐々木さんは元東大の大学総長までつとめたのですから
正しい日本語、学術用語を使ってほしかった・・・。


Democracyの意味

a system of government in which every citizen in the country
  can vote to elect its government officials
:

a country that has a government which has been elected
 by the people of the country
:

a situation or system in which everyone is equal and has the right to vote,
  make decisions etc:


Longman Dictionary of Contemporary Englishより




個人的には以下の本もお勧めです。
アメリカにおいて政治的な思想派閥はどうなっているのかを知りたければ是非読んでください。


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