2008年9月13日土曜日

梅田望夫さんを読み返す(1)


日本では今日から3連休が始まります。
8月に夏休みを取れなかった人たちは
この連休に有給をプラスアルファして、
夏休みを楽しんでいることでしょう。

せっかくの連休ですから、体を壊したり事故にあったりして
楽しいはずの休みを台無しにすることがないように
してほしいと思います。

さて、私はというと会社のトップマネジメント向けに
チーム一丸で行った
次世代○○の提案みたいな大会議で精魂を使い果たし、
かつ今の60代近くのトップマネジメント層と我々30代近くの
リーダー層間で市場動向の見通しに埋めることの出来ない
断絶(認識のギャップ)をまざまざと見せつけられ、全ての気力を一時的に失い、
いわゆるモチベーションゼロの状態で連休を迎えたわけです。
※ほんと今週はそういう意味で働くのが辛かった・・・。


そんなこんなで、とほほの状態ですが、せっかくの連休ですので
ゆっくり本や映画でも観て思索でもしようかと、昨日の夜から
ある著者の本をまとめて読み返しています。

その著者というのが、ブログのタイトルにもなっている梅田望夫さん。
梅田さんの著作は「ウェブ進化論」から比較的最近出版されたの「私塾のすすめ」まで
全て購入して読んでいます。
ウェブ進化論については、以前ブログにも感想を書きました。

で、今あらためてこの『ウェブ進化論』を読み直しているのですが、
今の方が以前読んだときより記載されている内容にも、
梅田さんがこの本を書いたときの覚悟にも共感できるような気がします。
それは、今年6月に行って来た米国シリコンバレー出張での衝撃や、
最近仕事で話す機会のあったSalesforce.comやGoogleの
エンジニアの影響が大きかったためでしょう。

読み終えて、改めて梅田さんから勇気付けられたような気がします。

思うに、この本が「私にとって」勇気を与えてくれる理由は、
この本の深層底流に梅田さんの思想・生き方宣言が奏でられているからだと思う。


自分の嗜好や哲学を追求し、シリコンバレーに渡る。
そしてそこで起こっている革命的なまでの
Web世界における地殻変動を目の当たりにする。
地殻変動の意味を認識すべく、
生活をどっぷりとWebに浸してみるなどの実験的研究へのチャレンジ。
Webと人、人と人とのつながり、Webと人と経済などの思索。
色々トライした結果としての自分の新活動宣言。

存在としてはちっぽけな一人の人間が、今起こっている変化を丸ごとうけとめ
自分を変えようとしていくプロセス。そして先人の責務として若者への励ましとエール。
そのメソッドとしては、シリコンバレーで培った方法論的楽観主義を実践するなど、
今読むと梅田さんの哲学がヒシヒシと伝わってきます。
そういう意味では、私にとってこの本は非常に真摯な思いで書かれた哲学書です。


巷では、梅田さんを楽観主義者として「世の中そんなに甘くない」と
お叱りをする人もいるようだけど、それは梅田さんの意図を誤解しているだけだろう。
読めば分かるけど、梅田さんはウェブ万歳論を唱えている馬鹿ではないよ。
ものの見方が非常にシャープで、希望を胸に抱きつつも
実はペシミストなんではないかと思ってしまうくらいだ。
その意味では梅田さんの勇気をこの本には見出すことができる。

本人も明記されているように「粗さがしからは何も生まれない」んだ。
まともな大人であれば、”オプティミズムに支えられたビジョン”で
若者を叱咤激励すべきだろう。
このご時勢、変化しないことが最大のリスクであるのは自明の理なのだから・・・。



梅田さん本人に届くかどうかは分からないが、最大限の感謝をこめて
ウィトゲンシュタインの以下の一節を引用して結びにかえようと思う。

「思想に値札をつけることができるかもしれない。
値段の高い思想もあれば、安い思想もある。
さて思想の代金は、なにで支払われるのか。
私の考えでは、勇気によって。」

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