2008年6月17日火曜日

『17歳のための世界と日本の見方』松岡正剛さん著 を読んで

書名:17歳のための世界と日本の見方
著者:松岡正剛
評価:★★★★★(満点)

書名に17歳のためのと記載がありますが、
決して17歳のためだけの本ではありません。

大人は皆読まなくてはいけません。

日本に現在存在する知識人の中で
私が個人的に一番好きな人が松岡さんです。

この人の知識・教養は半端じゃない。
それは、サイト「千夜千冊」を読めば一目瞭然。

松岡さんのことは大学時代から追っかけてましたが、
最近とくにひげを生やしてからは仙人のようないでたちになりました。

この人の講義も半端なく面白い。声のトーンも渋くて最高だね。

さて、この本。
大学の講義を活字に起こしているため、非常に分かりやすく
おしゃべり口調で書かれている。

内容は、全部で5講座立てになっていて、以下のとおりだ。

第一講:人間と文化の大事な関係
第二講:物語のしくみ・宗教のしくみ
第三講:キリスト教の神の謎
第四講:日本について考えてみよう
第五講:ヨーロッパと日本をつなげる

文化とは情報の編集である、という著者独自の
編集工学に基づいた話から説き起こし、
神話に共通するマザータイプだとか、宗教の変容、
更には日本の成り立ちと世界(西洋)との連結というように
古今東西の知を縦横無尽に操り、世界の成り立ちをつまびらかにしてくれる。

まさにセイゴウマジックです。

非常に分かりやすく世界の成り立ちをスケッチしてくれてますので、
中高生であれば、これからの世界の見方のフレームワークの一つとして、
社会人であればモノの見方・考え方を柔軟にするための教養として
ぜひとも本書で語られる世界の見方・日本の見方は頭に入れておいてほしいと
個人的に思います。

これまで30年の間、色々な本を読んできましたが、
改めて本書のフレームワークをベースに自分の知識を再整理しようと思っています。

特に今回海外に行ってみて、自分の国の成り立ちをそれなりに語れないのは
国際人のお作法として頂けないと思った。
母国を愛せぬもの、世界を愛せず、世界を愛せぬもの、外国人より相手にされず。
って誰かが言ってたっけな・・・。

ま、愛するまで行かなくても、日本に生まれちゃったんだから
最低限の歴史と民族性は自覚的に引き受けてあげようじゃありませんか。







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